一枠1番のワールドリバイバルが逃げて、タイトルホルダーが二番手というのが大方の戦前予想だったが、決めてかかったようにスタートを決めてから頭を奪って逃げ戦術に出たタイトルホルダー、最初の1000mは12.5 - 11.1 - 11.5 - 12.1 - 12.8 で60秒、中間の100mが- 12.6 - 12.8 - 14.3 - 13.1 - 12.6 で65.4秒- ラストの100mが12.4 - 11.7 - 11.5 - 11.4 - 12.2で59.2秒、中間の1000mが14.5秒の遅いハロンタイムで逃げたのがまんまと嵌った。これでは後続は届かない。上がり最速の34.7秒で追い上げた、アサマノイタズラも9着と如何にも流れも向かなかった。ステラベローチェは鼻差届かずだったが、善戦どまりとなった。レッドジェネシスはパドックの感触では気配もさえず、13着と良いところなしだった。出来に問題があったという事だろう。
斤量に恵まれたとはいえ、札幌記念を勝利したので。秋華賞への視界は良好に見えた。阪神は二戦二勝でコース特性も問題なし。枠も内目で先行型のソダシにとっては絶好に見えた。二つ枠の横に6番のエイシンヒテンがいることで、展開的にも好位置を確保できると思われた。実際はどうだったのか、ゲートでもぞもぞとしていたがスタートは無難に出て、注文通りエイシンヒテンの後ろに付けて、いわゆる番手を確保。つまり、札幌記念並みの注文通りの展開になった。ところが直線に向いたら、ズルズル下がって敗戦、まさに謎に満ちていた。戦前に気になることがあった。主戦の吉田騎手がゲート移動の時に全くいう事を聞かず、固まったと言っていたこと。ゲートでの嫌がる仕草、全て気持ちの問題で走る前から負ける要素万歳だったという事だろう。ダート転向もささやかれ始めているが、走るのを嫌がっているのであれば、次走も厳しいかもしれない
どう見てもメンバーレベルが低調な感じがしていたが、完全なスタミナ勝負のレースになった。絶好の好走パターンにはまったのがキズナで3着、春先の凡走で適正距離が分かりにくくなった、アリストテレスは明らかに押し出されての1番人気。こういうレースは荒れるというのが読みだろうが、もうさすがに終わったと思われた、マカヒキが優勝するとはさすがに読み切れなかった。スタミナ勝負で最後にアリストテレスを差したのはダービー馬の意地だったのかもしれない。
ほぼ絶望的とみられた位置取りから、切れに切れた末脚でゴール前寸前で差し切ったシュネルマイスター。これは、次のG1に向けて視界良好といえる。次の一戦はマイルチャンピオンシップになるが、今年は阪神になる。安田記念との連動性に疑問のある京都より阪神の方が戦いやすいのではないかと思う。安田記念で負けた、ダノンキングリーを差し切ったのは価値ある勝利ではなかったかと思う。それぐらい今回の勝利は価値ある一勝だった。
左回りに安定感のあるブルベアイリーデは軸馬に最適と考えて、これからの馬券組み立てとなった。相手は充実してきているサンライズホープ。これに割り込んできたのがウエスタールンドだった嵌るか嵌らないかの追い込み場だけど、年齢の割には確実に追い込んでくるので、ちょっと前半ペースが速いと追い込みが決まる馬だと思える。上がり36.4秒で常にこれぐらいの足を使えるので、老け込んでいないという事だろう。まだまだ警戒が必要だという事だろう。