横山騎手の騎乗停止の乗り代わりがリオンリオン、無敗の王者の乗り代わりがサートルナーリア、乗り代わり二走目のロジャーバローズ12番人気の激走での勝利。BコースからCコースへの変更でさらに高速馬場が維持された。これらが絡みあって、波乱となったが厳しいレース展開とレコードタイムで駆け抜けたロジャーバローズは本当に強かった。それに、馬場替わりでインコース有利、リオンリオンが引っ張る中での二番手追走、はまる時は嵌るものだと痛感した。荒れても三着の紐づけと思い、狙い目には入っていたけど、まさかの一着。これにはさすがに手が回らなかった。
先週のオークスは12番人気のカレンブーケドールの二着で波乱、今週は着順も1着に上がったが、またも12番人気のロジャーバロス。勝った本人もまさかと思ったくらいだから、四角で思い切った、早め先頭の戦術がとれた。頭はサートルかダノンキングリーと決め打った予想だっただけに、結果には何ともコメントできない。リオンリオンは前に行くのは容易に想像できたが、問題はそのペースだった。サートルナーリアの出遅れで、波乱のにおいがしたが案の定の結末だった。ロジャーバローズはうまく先行勢のポケットに入り込めたのが最大の勝因だと思う。サートルナーリアは最後にべロックスにもかわされており、距離の壁があるのかもしれない。
NEKマイルカップの二着馬は14番人気のケイデンスコール、今回の二着馬は12番人気のカレンブーケドール、見事にコールにドールと音引き。それに二桁人気と来た。これを読めなかった悔し書きではないが、こんなことってあるの?
というのが正直な感想だ。残念ながら自分の予想は6枠勢のシゲルピンクダイヤ、馬体は絶好に見えたが、やはり距離の壁があったのかもしれない。もう一頭のウイクトーリアは三着はあるかに見えた四着だった。ダノンファンタジーと共に大健闘だったが、残念ながら今回も当たり馬券には見放され、過去に例を見ないスランプに陥っている。浮上のきっかけをどこで掴むか、この一週間よく考えたい。
1600mの桜花賞、東京競馬場のオークスは2400mで距離適性を問われるといわれたのは、昔話になっているのだろうか。圧倒的な桜花賞出走馬の優位を考えると、桜花賞二着馬のクロノジェネシスがすんなり本命か。別路線組ではコントラチェックになるが、こんな簡単な思考回路でG1が収まる程、甘くはない。先週のレッドオルガが北村騎手、今週はクロノジェネシスで名誉挽回と行きたいところだろう。好走しても人気の出ない地味なシゲルピンクダイヤが今回もしぶとく連に絡むのか興味深いレースになりそうだ。
ビクトリアマイルをレコードで制した、ノームコアの骨折が判明した。NHKマイルもそういう傾向だが究極のスピードレースのダメージが大きすぎてその後の状況が良くない馬が出てくる。やはり、限界に近いスピードで走った代償は大きかったお云うことか。他の馬に怪我ないことを祈るばかりだ。アエロリットはどうするのか分からないが、安田記念に出走して同じような走りができるのか、もしできたとしても払う代償も大きくなるのかもしれない。悩ましいけど、早すぎるのも考え物だ。