雨により締まった馬場、スピード勝負になる。この条件にぴったりと嵌ったはずのアルクトスは馬券内をにぎわすことなく敗退した。勝ったカフェファラオは馬の能力もさることながら、福永騎手の完璧騎乗で完勝した。実力通りといえばそうなんだけど、乗り難しい馬をスタートと位置取りが全てと言わせたが、文句ない騎乗だった。この勝利が今後の活躍に結び付くかは分からない馬であるといえる。特筆すべきは岩田騎手の騎乗だろう。まくり気味に上がって行ったのは、前に行かないと勝負にならないと判断したのだろうが、見事な騎乗だった。最も驚かされたのがソダシだった。この馬も馬場と枠順に恵まれ良い位置を取れたのが一番の好走の要因だろう。レッドルゼルは戦前の川田騎手のコメント通り、距離が長かったという事だろう。
アケルナルスターい期待したが、直線ふらつきながら走っていた。重い芝に変化していたのが伸び足を欠いたのだろう。アサヒは出遅れが全て。うまく乗ったのがビーアストニッシドだった。これ以上ない乗り方をしての3着だけに伸びしろは疑問だけどシブトイいう印象の馬だ。勝った、ダノンベルーガはこの先も楽しみな勝ち方だった。昨年のエフフォーリアをなぞっているような感じでこれからが楽しみな一頭だ。
アフリカンゴールドが頭で抜けたまでは大正解だったけど、肝心の橋馬、ユーバーレーベン、マリアエレーナ、レッドガランが揃って敗退、何とも後味の悪い外し方をしてしまった。狙いはばっちり、馬券は外れの最悪の結果、引きずるなと云っても引きずりそうな結果にがっかりだった。阪神内回りの特殊なコス形態で三角から四角の乗り方が難しいけど、逃げた、アフリカンゴールドはコース利を生かしてしてやったりだっただろう。マリアエレーナは殆ど左回りの好走だったのでコースが合わなかったのかもしれない。
密かに狙いすました、エーポスは0.3秒差の6着。直線でかぶせられて進路を無くし気味だったので、惜しいと言えば惜しいのだけど、この馬にしては今の馬場は重すぎたのかもしれない。見限るには大負けはしていないので、嵌った時は頭の妙味もあるので、今少し追いかけたい馬だ。勝ち馬のメイケイエールは馬具に工夫をして、ようやく結果が付いてきたというところ。本番のG!に出てきたらあっさり裏切る可能性も残るような気もする。今回は上手く行きすぎた。
大体、思い込みが激しいと予想は外れる。このパターンにはまってスリーグランドは中途半端な負け方でティエムサウスダンか0.8秒差の8着。インコースを宇あく立ち回るわけでもなく、あまりらしさを感じる走りではなかった。対照的だったのは勝ち馬の方で、地方重賞の重たい馬場に適性を見出していたので今回の勝利は大収穫だったと思う。目標をフェブラリーにおくと距離の壁がありと評定されるけど、岩田騎手の意味深な発言を聞くと、フェブラリーSを見る楽しみが増えた気がする。