イスラボニータの路線変更で一強ムードが漂う。一競馬フアンとしてはやはり直接対決が見たいというのが本音だ。今年の札幌記念のように役者がそろえば盛り上がる。強い馬がオールスターのように集まればレースは盛り上がる。その点は考えてほしいと思う。菊花賞は3000mで二度の坂越えを走り、勝敗はジョッキーの腕にも大きく左右される。意外と二着、三着がまぎれるレースだけにここをよく考えて最終結論を出したい。
全く危なげなく勝ち切ったアンバルブライベン、先行脚質のルチャドルアスールも流れ込んで、唯一追い込んで馬券内に入ってきたのがスギノエンデバー。展開や馬場からみれば大健闘であった。競馬における馬場の条件はファクターも大きく、注意が必要だと痛感した。勝ったアンバルブライベンは一皮むけたのと、コース適性に尽きる。
前半58秒、後半59秒前後半ともによどみなく速い展開で勝ちタイムは1.57.0のコースレコードだった。断然人気のヌーボレコルトは外々を回っての惜しい二着。実力は十分示したといえる。一番人気ゆえにさすがにインをつけず、不利のない外を選択、対照的にショウナンパンドラは思い切ってインを突いて勝ち切った。同じイメージで好位キープからの抜け出しも期待したブランネージュは4角を回って力負けしたかもしれない。惜しかったのはタガノエトワールだった。非凡な才能でいい差し足だった。イン有利と呼んで、ブランネージュを選択して結果は外れ。競馬に絶対はないことをまた思い知らされた一戦だった。
結果的に前に行った、ハクサンムーンはハナを奪わず、いい形が作れず惨敗した。勝ったスノードラゴンは逆に馬場が味方したのと外枠に入ったことが大きかった。これを読めなかったことが外しの原因だが、きつめの狙いがあだになった。結果的に真ん中から外しか来れず、前に行った馬にはタフな馬場だったのかもしれない。スプリンターと云うレースであればやはりあと1秒くらいは早い勝ちタイムのレースを見たかったというのが正直なところ。