パドックではカリカリしていいて、どうかなと思ったが、全く関係のない強い勝ち方だった。屋根も良かったのだろうけど、馬の出来が違ったということか、真に格の違いを見せつけた一戦だった。前かかりのペースではツヅミモンが有利に働くと思ったが、全くの期待外れでがっかりだった。敗因が分からないけど、夏場がよくないのかなと思える。シンザン記念二着馬らしい競馬をしてくれると思ったが、物足らない一戦となった。次走は馬体重も含めて観察だ。
ダイメイプリンセスは1000直のスペシャリストであるが、ここまで強いとまさに横綱相撲だった。比較的有利といわれる外枠だけど差し馬には必ずしもそうとは言えない中で、秋山騎手の絶好のエスコートでほぼ完勝だった。パドックでの気配の良さからナインティルズを選んだまでは良かったけど、ミルコの51kで挑んだラブカンプーを主軸にできなかったのは馬券下手の表れかと思う。もう一つ色気を出してラインストーンを選んだのだから仕方ないとあきらめるしかない。戦前の予想通り、ダイメイプリンセスから、当たり馬券を握れたのは良しとしなくてはと思う。
CBC賞にダイメイプリンセスが出ていなければ、迷わずこの馬と思っていたが、出来絶好に見えた割に負けてしまった。ここでやはり直線競馬かと単純には考えにくい。代りはどれかというと難しい。レジーナフォルテを筆頭にペイシャフェリシタとラインスピリットまで、ここでデムーロの乗るラブカンプーまでは手が伸びない。枠順次第と思えるが外寄りをダイメイプリンセスが引ければ買いだろう。
中京記念、大外を豪快に差し切ったグレーターロンドン、対照的に進路を内に取った、ワンツーワンは進路がなくて挟まれて立て直して、上り最速でも5着に追い上げるのが精一杯だった。位置取りが後ろだぅただけに、より勝ちを意識して進路を内に取ったが、ここが競馬の難しいところ。名手といえども一瞬の判断と進路が空くかで勝負は決まった。馬券を握っていた側からすれば、残念至極だけど、真にこれも競馬というレースだった。一番悔しいのはデムーロではなかったかと思う。それにしても暑い。
戦前、道悪が想定されたが、馬場はそんなに悪化なく、良い条件で行われた。こうなると前に行けること、内枠をロスなく回れることが勝ちパターンといえる。勝ち馬のエアアンセムも終始し位置取りも良く、ロスない競馬が出来た。二着のサクラアンプルールはハンデと休養明けが嫌われたが、やはり実力とコース適性が物言った感じがした。それにしても内枠ぎりぎりを粘ったエテルナミノルには脱帽だ。それにしてもこの猛暑は人間も馬にもこたえるね。