位置取りがもう一列前で、もう一頭か二頭外だったら結果は違っていたかも。直線で二回に亘り進路がなくなりなし崩しに足を使わされた。重賞競走とはこういうものかいわゆる蓋をされたに近いレース展開だった。進路を確保するための一瞬の脚を使えなかったのも今後の課題だろう。相手関係が厳しくなるとあのナムラクレアでさえ足を余してしまう事もある。この競馬を経験して、たくましくなれば大きいところを狙える可能性は秘めているかもしれない。
一番人気が勝てない札幌記念には魔物でもいるのか?予期されたかどうかは別にして致命的な出遅れで最後方からの位置取りにならざるを得ず。おまけにスローに流れれれば、上がり最速34.4秒で差して来ても間に合わず。内目の枠を引いたジオグリフは先行勢の後ろで好位置をキープ。更に虎視眈々と好位から前目の位置を取ったノースブリッジ。この時点でほぼ勝負ありだったのだろう。岩田康誠のしてやったりの騎乗が目をひいた。やはり、職人肌の騎乗で勝つあたり、金杯の時のコレペティトールといい、印象に残る騎乗をするこんな騎手は貴重な存在だ。
惜しいと云いたくなるがこれが競馬の綾、ジュンブロッサムとサンライズロナウドは上がりが32.5秒、16番手でほぼどん尻のいちから追い上げて、三着と六着これが競馬と言ってしまえばそれまでだけどこの二頭は次のレースまで忘れてはいけない。少なくとも平均ペースから少し早い流れになれば突き抜けてくる力がある。配当妙味を考えれば後者のサンライズロナウド。阪神に戻って秋から冬にマイルを使ってきたら狙いたい一頭だ。ジュンブロッサムは狙いは一つ、九月の京都開催のマイル戦。
海外遠征や地方競馬の重賞などがあって、このレースを勝っても三歳ダート路線の戦力分布に大きな影響を与えなくなって興味も大分落ちていたが、一番人気のミッキーファイトが勝ち切ったので、頭の中には入れておかないといけないだろう。暮れのG1のチャレンジカップにエントリーできれば面白いが、もう一度3歳のダート路線を注視していかないといけないだろう。