タスティエーラはこれ以上なしの騎乗でダービーを勝利した。ソールオリエンスはまさに惜しいの一言。これといった不利がない中で騎乗も問題なかった。生ずるく走っていたが、やっと本気で走ってダービー制覇。べラジオオペラは好枠を利してあわやのシーン。馬券的には３着に残って欲しかったけど、実力の片りんを見せつけた一戦になったと思う。ノッキングポイントはびっくりの激走だった。全くノーマークだった。
ここまで強いとコメントしても仕方ないかなと思わせる強さだった。ハーパーはハーツクライの血統からオークス向きと思ったが、めぐりあわせが悪いのか相手が強すぎた。惜しかったのはラヴエル実力はあるのだけど枠に恵まれず力をそがれてきたが、今回は絶好の内枠を引いて迷いなく好位をキープしてあわやのシーンを演出した。唯一リバティーアイランドを下している真骨頂を発揮した。勝利騎手インタビューの川田騎手の発言が意味深で、秋はジャパンカップがターゲットになるかもしれない。三冠当確の状況でどんなローティ―ションで秋に臨んでくるのか今から楽しみでもある。
ソダシが大外に入ったので、スタートから内側に切れ込んでいくことが想定された。きつい切れ込みではなかったけどナミュールが大きな被害を被ってしまった。枠順の綾だったと思う。ナムラクレアは短距離仕様になっていたので、この展開では苦しい。理想的には後ろに下げて直線だけの競馬を期待していたけど、中団から伸びきれない競馬になった。夏のスプリント路線に行くのか？休んで秋初戦からセントウルSからスプリンターズステークスか、キーンランドCからかローティションが気になる。内を上手くすくった形で勝利したソングライン。安田記念を制しているだけあって東京のこのコースは庭なのかもしれない。
2021は良馬場で1.31.6、2022年も良馬場で1.32.3、2023年は稍重で1.33.8、一昨年比較では2秒2遅いタイムで決着した。このレースはどうしても流れが速くなり、差し馬というより追い込みが決まる流れになっている。2022年の2着馬と3着馬は17-16，15-14の位置取りで追い込みが決まっている2021年も4着には18番手の馬が飛び込んできている。こんな流れで今年の競馬を考えると、出遅れたシャンパンカラーが１２-１３から差し切ったこれも追い込みだろう。勝ちタイムが1.33.8なのでこのタイムでも前がつぶれるという事は流れは例年通り早かった。出遅れが結果的に追い込みが決まる流れになったといえる。二着まで追い込んだウンブライルは腹をくくった追い込みだったがほんの一息足りなかった。やはりこのレースは激流になるので追い込み馬の出番が多くなるのは頭に入れておきたい。
どうも変調はパドックからあったとの報道もあったタイトルホルダー、スタートから押しまくって先頭を取りに行ったあたりから”おや”という違和感を覚えた。戦前からアフリカンゴールドが逃げ宣言していたので番手で十分と思えたが鼻にこだわっていた。先手を奪ったらアイアンバローズに絡まれ苦しいレース展開になった。脚を故障していなくても、結構厳しい展開になっていたのではないかと思った。これから精密検査らしいけど、春は休んで秋に復帰すればいいのでは思える。一方、勝ったジャスティンパレスは会心のレースだったと思う。さすがのルメール騎手の手綱が冴えわたった騎乗だった。マテンロウレオは長距離では？と思ったが大収穫の一戦になった。今後長距離戦では要注意かもしれない。
