コラソンビートが一着、二番人気で1番人気から5番人気の馬は全て着外という、二歳戦の波乱の決着となった。こちらも1.20.6のレコードで早い決着となった。神のモレイラもここでは着外に散った。この結果で勢力図が直ぐに決まるものでもないが、一定以上の速さで走れることを証明したわけだから粘ったオーキッドロマンスは注意が必要な気がする。
ゼッフィーロが直線に入って進路がなくなったように見えたが、超が付く一流騎手は慌てない。ほんの少しの間を縫って抜け出して来る。この後の最終レースも見事な騎乗でまさにどうにも止まらない。そんな感じだった。東京の2500m特殊な距離でリピーターも多いレースだが、きちんと勝ち切るのは素晴らしい。馬券のリズムが悪いのか最も期待を裏切ったディアスティマを軸馬にしているようではどうしようもない。パドックでは良く見えたけど、負け過ぎの感がある。春の目黒記念とのタイム差は0.2秒しかなく、早い時計に対応しきれなかったのか?敗因が良く分からない。
鬼に金棒というが、鬼はイクイノックスで金棒はルメール騎手か。菊花賞のドゥレッツァの神騎乗を見ていると、ここでは落とせないどころか落とさない強さだった。周りが全て脇役に見えてくるようなものだ。先行勢がつぶれて行き切ったジャックドールでも1.58.4、勝ったイクイノックスは1.55.2のレコードだからつけていた位置取りが、つけた差が2-1/2で文句ない勝ち方だった。これで次はジャパンカップだろうが誰も鈴は付けられない。そう思わせる強さだった。