く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<キャット> 庭を訪ねてくれたネコたち

2023年02月01日 | メモ

【飼い猫?野良猫? 黒・白・茶トラ・キジトラ…】

 新型コロナ騒ぎもあって在宅時間が長くなったせいか、庭を眺める時間も長くなった。すると、野鳥たちとともに庭にやって来る猫も多いことに気づいた。全身真っ黒のネコは最初「シャー」と威嚇してきたが、次第に懐いていつの間にかじゃれ付くように。茶トラ模様の猫もたびたび庭に姿を見せた。が、やがて2匹とも突然姿を消した。飼い猫だったのか? 猫にはそれまであまり関心がなかった。しかし最近「ペットロス」という喪失感が少し分かるような気がしてきた。

 黒猫は最初にやって来たとき、まだ生後半年か1年だったかもしれない。体が少し小さめだったような気がする。2週間ほどは近づくと「シャー」と怖い顔を向けてきた。だがペットフードをあげるうち敵じゃないと分かってくれたようだ。そのうち庭にいる時間も長くなって、ハナミズキの木によじ登って爪を研いだり、屋外に置いたロッキングチェアでしばし眠ったり。

 軒下の洗面器の中で丸まって熟睡していたこともあった。なかなか賢いことには感心した。「待て」「よし」「あっち」といった言葉にも、その意味を分かってくれているように反応してくれた。ところが、その後突然姿を消してしまった。黒猫の右耳にはV字に切り込みが入っていた。後でそれが避妊手術済みを表す“さくら猫”だったことを知った。やっぱり飼い猫だったのか。

 それからしばらくして茶色のトラ柄模様のネコがやって来た。茶トラはほとんどがオスだそうだが、この猫もオスだった。後姿を見ると、立派なタマタマがぶら下がっていた。ただ、前の黒猫が「ニャーオー」と可愛らしい鳴き声を上げていたのに対し、この猫は全くの無口。超接近した時「ブー」という威嚇するような声を数回発しただけだった。ただ餌を与えるうち少し馴れると、開け放したガラス戸からいつの間にか家の中に入り込んでいたことも。茶トラは好奇心が旺盛というが、まさにその通りだった。この猫も数カ月たつと、突然庭から姿を消してしまった。『210日ぶりに帰ってきた奇跡のネコ』(藤原博史著)という本を読んだのもその頃だった。

 庭には尻尾がふさふさの猫もやって来た。よく見かける三毛猫や黒猫、茶トラとは違って全身に気品のようなものが漂っていた。洋猫の系統で飼い猫かもしれない。これまでに見かけたのは確か2回。いつだったか、近所の方から「うちのネコがいなくなって」という声を掛けられたことがあった。もしかしたら、このネコだったのかもしれない。

 その後も全身が真っ白い猫や、黒い縞模様のキジトラ柄の猫も時々やって来た。白猫は目立ちやすいため警戒心が強いといわれる。たまたま見かけたとき、そっとガラス戸に近づくと、すぐ下側でしばらく何かを漁っていた。草でも食んでいるのだろうか。たまたま望遠レンズだったため、顔が大写しになってしまった。キジトラは屋外の皿に入れていた何かのスープの残りを飲んだ後、満足そうに舌なめずりしながら帰っていった。

 つい数日前、鮮やかなグリーンの瞳の黒猫がやって来た。全身漆黒の毛にまるで宝石のようなエメラルドグリーン。ガラス戸越しに目が合うと、逃げるように早足に去っていった。以前撮った写真の中に、同じような瞳が緑色の黒猫がいた(写真)。撮ったのは最初に取り上げた黒猫がよくやって来た頃。その猫の瞳が光の加減で緑色に写ったのだろうか。右耳に切れ込みがあるように見えなくもない。ただ、いつもの瞳の色とあまりにも違いすぎる。そして今回の遭遇。神秘的な瞳を持った猫にもう一度会いたい。できれば友達になりたい。そう願いながら、在宅中カメラを身近に置いて時々庭を見つめている。


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