く~にゃん雑記帳

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<森麻季リサイタル> 1曲目は「Stand Alone」―「坂の上の雲」テーマ曲

2017年02月12日 | 音楽

【生駒市「たけまるホール」で、アンコール・ピアノ演奏含め全20曲】

 日本を代表するソプラノ歌手、森麻季さんのソプラノリサイタルが2月11日、奈良県生駒市の「たけまるホール」で開かれた。東京芸術大学・大学院卒業後、ミラノとミュンヘンに留学。その後、内外の著名なオーケストラ、指揮者と共演を重ねてきたが、NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」のメインテーマ「Stand Alone」での透明感あふれる美声が、クラシックファンだけでなく多くの人々を引き付けてきた。この日の1曲目もその「Stand Alone」だった。

       

 前半は主に日本歌曲で構成。「♪ちいさな光が歩んだ道を照らす」と歌う壮大な「Stand Alone」に続く2曲目は、NHK東日本大震災復興支援ソングの「花は咲く」。ピアノ伴奏者山岸茂人さんのピアノ独奏、ブラームスの「≪6つの小品≫作品118より第2曲<間奏曲>」を挟んで、加藤周一の詩に中田喜直と別宮貞雄が別々に作曲した「さくら横ちょう」や「朧月夜」「からたちの花」など5曲。再び山岸さんがグルック(ズガンバーティ編)の「メロディ」をピアノ演奏し、前半最後の曲はドニゼッティの歌劇「シャモニーのリンダ」より「私の心の光」だった。

 後半は曲順を変え、最後に予定していたグノーの歌劇「ミレイユ」より「おぉ、軽やかなツバメよ」から始まった。強弱のメリハリの利いた伸びやかな歌唱。スパンコールがキラキラ輝く華やかなドレス姿が舞台に映える。山岸さんのピアノ独奏の後は「アヴェ・マリア」。シューベルト、バッハ=グノー、マスカーニ作の3曲を1曲ごとに森さん自身の解説を交えて披露した。両手を胸の前で組み合わせて歌う森さんの姿が神々しく見えた。

  山岸さんのピアノ演奏、ショパンの「ノクターン第8番」に続いて後半最後の曲はグノーの歌劇「ロミオとジュリエット」より「私は夢に生きたい」だった。鳴り止まない拍手の中でアンコールを3曲。石川啄木の「初恋」、ヘンデルの歌劇「リナルド」より「涙の流れるままに」、そしてプッチーニの歌劇「ラ・ボエーム」の中のアリア「ムゼッタのワルツ」。「♪砂山の砂に腹這ひ初恋のいたみを……」と情感たっぷりに歌う「初恋」が心に染みた。


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