つまらない住宅地のすべての家 作:津村記久子
何の変哲もない住宅地に、脱獄囚が逃げてくる
そんなニュースに右往左往する住民たちを群像的に描いた小説でした
脱獄囚が、その近所の人の親類でといった感じから、
住人それぞれが、各々に事情を抱えていて、
結構危うい状況が見て取れるというか、
どこが「つまらない住宅地」なんだというほどに、
それぞれ差し迫ったというか、深刻な事情を抱えているのが面白い
そして、それがいくつか組み合わさったりしながら、やがて、
脱獄囚の目的がわかってきてと、入り組んでいるので序盤読むのに苦労したが
結末に近づくにつれて、物語が加速してくようで面白かった
登場人物が多いのと、子供が結構あれこれ出てくるので、
どれがどこの子で、誰がどういう子だったか、
読んでいて、すっと理解できないのがもどかしいというか、
自分の頭の悪さに辟易してしまったんだけども、
そんなのは瑣末なことで、読んでいくと自然にわかってくるというか、
あまり、どこの子がどうだというのは、事件というかイベントだけ覚えておいたら
それが結びついていくので、ああ、あの子がなんて、
読みながら理解できていくのが不思議で仕方なかった
まぁ、脱獄以外に、もうひとつ犯罪が起きそうな感じになっていることに
冷や冷やして読んでしまうのだけども
共感とまではいわないけども、なんとなくわかる、そんな気持ちになる人物が
いっぱい出てくるので、とっちらかった感じの物語なのに
なんだかんだ、読み込まされてしまって、心情に思いをはせたりできるのが凄いと
子供よりも、大人たちの事情について考えさせられてしまった
子供は子供で、事情と世界があるというのも面白いんだが、
それらが集まった「住宅地」という、隣近所が存在する世界というのが
狭いのか広いのか、親密なのか粗雑なのか
わからないまま、でも、リアルだなと思わされたりしたのでありました
ほどよい田舎というか、都会ではないというか、
まったく知らない人ばかりとはいわない、この不思議な感じというのが
いかにもと思えて面白いのでありました
何の変哲もない住宅地に、脱獄囚が逃げてくる
そんなニュースに右往左往する住民たちを群像的に描いた小説でした
脱獄囚が、その近所の人の親類でといった感じから、
住人それぞれが、各々に事情を抱えていて、
結構危うい状況が見て取れるというか、
どこが「つまらない住宅地」なんだというほどに、
それぞれ差し迫ったというか、深刻な事情を抱えているのが面白い
そして、それがいくつか組み合わさったりしながら、やがて、
脱獄囚の目的がわかってきてと、入り組んでいるので序盤読むのに苦労したが
結末に近づくにつれて、物語が加速してくようで面白かった
登場人物が多いのと、子供が結構あれこれ出てくるので、
どれがどこの子で、誰がどういう子だったか、
読んでいて、すっと理解できないのがもどかしいというか、
自分の頭の悪さに辟易してしまったんだけども、
そんなのは瑣末なことで、読んでいくと自然にわかってくるというか、
あまり、どこの子がどうだというのは、事件というかイベントだけ覚えておいたら
それが結びついていくので、ああ、あの子がなんて、
読みながら理解できていくのが不思議で仕方なかった
まぁ、脱獄以外に、もうひとつ犯罪が起きそうな感じになっていることに
冷や冷やして読んでしまうのだけども
共感とまではいわないけども、なんとなくわかる、そんな気持ちになる人物が
いっぱい出てくるので、とっちらかった感じの物語なのに
なんだかんだ、読み込まされてしまって、心情に思いをはせたりできるのが凄いと
子供よりも、大人たちの事情について考えさせられてしまった
子供は子供で、事情と世界があるというのも面白いんだが、
それらが集まった「住宅地」という、隣近所が存在する世界というのが
狭いのか広いのか、親密なのか粗雑なのか
わからないまま、でも、リアルだなと思わされたりしたのでありました
ほどよい田舎というか、都会ではないというか、
まったく知らない人ばかりとはいわない、この不思議な感じというのが
いかにもと思えて面白いのでありました