CLASS3103 三十三組

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【読書】ずる 嘘とごまかしの行動経済学

2018-05-28 21:28:47 | 読書感想文とか読み物レビウー
ずる 嘘とごまかしの行動経済学  著:ダン・アリエリー

楽しい楽しいダン教授の行動経済学の本であります
既に何冊か読んできて、面白いことを考える人だなと
感激して過ごしている昨今なのでありますけども
本著は、人がごまかしを行うのはどういうときで、どういう判断なのか
そのあたりについて、相当の実験を通じて
あれこれと検証したという本でありまして
学術的でもあるのだけども、非常に興味深い、面白い本でありました

大変興味深い内容ばかりで、
まぁ、そうなるよなと思うところでもあるんだが、
これもまた、本の中でも触れられていたけども、
驚きの事実を丁寧に追って説明していくと
そうだと思ったなんて、聞き手が感じてしまう
さも知っていたかのように錯覚するというのが
まさにこの本を読んでも感じたところなんだが、
なかなか楽しい読書体験だったのであります
ごまかすときの心理というか、それはごまかしてしまうなと、
そう共感できるところが
実験によって、論理的に解説されるのが面白いのであります
解説されるほど、そうじゃないような気がするけどなと
反論したくなるのもまた、術中というか、そういうものなんだと
自分自身を正当化、あるいは騙していこうという
ずるの本質が見えるようであります

色々な条件で、ずるを行うことはわかっていて、
それが、他人に影響されて増加することもあるし
逆に聖書などを唱えただけで
それが抑制されるということもわかったりして、
道徳というか、そういうものの重要さも認識できたようでありました

まぁ、情動というか、そうしたいという欲求を
どう正当化するかということを
常日頃から人間は行っていて、
判断というものの曖昧さというか、意味のなさめいたものまで
見えてきたようでもあり
行動に意味があるのかどうか、そういう命題はなかったけども
読んでいて感じたところでありました
自分が、何をしていて、それがどういう意味なのか
考えていないんだから、それは
論理的であるはずがないのかもねと思ったりもするのである

雰囲気とか、何かしらの影響というのは
思った以上に大きいのだなと改めて感じつつ
そういう悪いことが慣習化しつつあるとき
リセットするというのは大切だなと感じた一冊でありました
人間面白いなぁ


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