CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真

2024-04-17 21:02:25 | 読書感想文とか読み物レビウー
うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真  著:幡野広志

よい写真の撮り方というのに反発でもないが、
一石を投じる、写真をとるということについて書いた本でありました
難しい技術論はまったくでてこず、心構えのところを中心に書いているので
ああ、そういうものかもなぁと納得しながら読めたのである
写真とは、という哲学に寄り添っているというべきか
難しくもあり、簡単でもありというお話で、
上手であるということは何か、写真とは何かを考えるというか
示しているようで、そこまで踏み込んでもいない
不思議といえば、不思議なそれでありました

結局、撮りたいものを撮る、
それは伝えたいことであるはずだという話なんだが、
それはそれとして、なんとなく撮ってみたというので十分に写真であるし、
見る人が見たら、こういうことかと思わせる
それがいい写真だろうというお話でありました
技術的に、いい写真というのは練習したら撮れるものなんだそうで、
そうなると、みんな似たような写真を撮ってしまうし
それは、AIが作る写真みたいなものと何が違うのか
そういうものになってしまいがちなので、
オリジナリティというほどかっこよくもなく、自分なりにこうだと思って撮るというのが
重要だと書かれていて、なんとなし、納得するのでありました

しかし、世の中にはカメラでマウントをとったり
妙なヒエラルキーに囚われていたりする人も多いようで
そのあたりへの憤りが、結構ダイレクトに書かれていて面白い
技術論を馬鹿にするのではないが、
そういう知識だけで、実がないことを憎んでいるかのようでもあって
カメラではなく、写真というものが重要だと
写真とは何かについて、何かを伝える手段で表現のひとつであるということ
そのために、写真を説明する文章の大切さとか
写真のために写真だけに囚われないということが書かれていて
独特の哲学のようでもあるし、真理だなと納得するところもあるのでした

写真の良し悪しについて、よくよく考えるきっかけを与えてくれる本でありました