CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】予言の島

2020-02-24 21:12:25 | 読書感想文とか読み物レビウー
予言の島  作:澤村 伊智

非常に古典的な推理小説でした
あんまり、推理小説というジャンルが好きとは言いがたい自分では、
そういう小説かー、なんて思ってしまうような感じだったと
正直思ってしまうんだが、ネタバレになってしまうな

年齢的には自分とシンクロするような男たちが主人公、
懐かしのオカルトブームの残滓ともいえるようなお話、
高名な霊能力者が予言を残して死んだといわれる島で、
物見遊山にやってきた彼らを含めた
外部の人間、そして、島の人間も含めて
予言の通りに死んでいく

呪いとは何か、殺人なのかオカルトなのか
そういうことをパニックに陥りながらも
あれこれ推理して、だんだんと解決めいたものに近づいていきと
なかなか疲れる小説でありました
予言の部分とか、謎解きは結構早めからやってくるんだが
本筋のそれもまたミスリードといえばいいのか
この作品が描きたかったものが
最期の最期にまったく別の形で示されて衝撃というか
なるほどなと、思わされた一冊でありました

結構早い段階から、さくさくと死んでいくし
怒涛のパニック描写もよろしかったんだが、
読み終わってみると、最後の謎のために、
なんとなし、全体的に読みづらかった気がしてしまう
とりあえず、電車の生き返りで、ちまちま読んだり
酔って帰る最中とかに読んでいい本ではなかった
ちゃんと読み込んでこそだなと思わされたのでありました

面白かったけども、やっぱり
こういうタイプの小説は苦手だと
読み終えて思ってしまうのである