CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】しらふで生きる

2020-02-05 21:03:05 | 読書感想文とか読み物レビウー
しらふで生きる  著:町田 康

ずっと酒飲みをやってきた著者が、
或るときから酒を飲まなくなって、それがなんと1年3ヶ月におよび、
ちょっとその間のことや、酒を飲むこと、酒とは何か、
ないとどうなるのかということをエッセーというか、
だだもれの何かで綴ったという感じの本でした
結構癖が強くて、読みなれるのに時間がかかった

最初というか、相当量が、なぜ酒を飲まなくなったのかの
哲学的思索というか、文章遊びというか、
手慰みみたいな内容がずっと続いて、
正直読んでいても意味がわからんとか思ってしまったんだが
そもそも、なぜ酒を飲むのか、
それは人生は楽しいはずだ、なのに楽しくない、これは不公平だから
酒飲んで楽しもう、的な話が、いろいろ手を変え品を変えといった感じで
つらつら出てくるというのが続き、
これは、酒が好きで好きで仕方ない人には、
たまらん文章なんだろうかと、下戸でもないが、
さほどに飲むほうではない自分は感じたりしつつ進めてみると、
酒飲みが、どうして酒をやめられないか話しに
気付いたら変更されていて、
これまた、酒飲みあるあるみたいな話が、
まぁ、次から次へと出てきてと

そんな按配の本でありました
最終的に、なんでやめたのかさっぱりわからなかったんだが、
どうも、狂気のようなものに触れている、
今、気が狂ってるから飲んでないという結論に至ったような
そうでもないようなお話でありました

まぁ、それはそれとして、酒をやめたことでよいことがあったと、
寝るのが深くなって、思考がはっきりとしてきて、経済的に上向いてきたと
いいこと尽くめが書かれていたのでありました
これは、酒というかせが外れたからともいえるんだが、
もともと酒飲んでない人からすると、なんか羨ましいとも思えたり
そうでもなかったり、いろいろ考えてしまったのであります

酒をやめたと宣言するかどうかで、
相当にうじうじ悩む説を書いていたんだが、
やめるとはいってないけど、やめていたという状態が
不言実行でかっこいいとなっていたんだが、
そういう論でいくなら、飲まないでいつづけている人は
もう、なんというか、とても偉いんじゃないかと
思ったり感じたり、
なんか妙な節が伝染ってしまったと、にわか使いの文章を並べて
メモっておくのでありました