CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】ローカルメディアのつくりかた

2018-04-25 21:06:15 | 読書感想文とか読み物レビウー
ローカルメディアのつくりかた  著:影山 裕樹

フリーマガジンに限らない、地域密着型の小型媒体について
様々な事例を紹介した本でした
仕事の関係で、編集系のことをやっている兼ね合いから
たまには仕事っぽい本でも読むかと手に取ったんだが、
思ったのと違ったというか、
こういう零細といえばいいか、ともかく自分が作り、自分が売るという
強い意志のもとに作る雑誌というのは
根本的に、自分が関わっているメディアと別ものだと
感じたりしつつ、それでも、なんだか楽しそうだと思った次第であります

既に発刊から2年ほどのようなので、
実際にまだ続いている雑誌が、どれほどあるのかわかりませんが
そのコンセプトと、やろうとしていること、
担っている役割みたいなのが、メディアというよりは
土地で起業するためのイロハのようでもあり
興味深いのでありました

とりあえず、片手間というか、副業めいた作り方をしていると
そんな業態が多いようで、媒体を作って
それだけでなんとかなるというのは、途方もなく難しい様子、
やろうとすれば、1万部発行くらいで、一から十まで全部自分でやる
一人でやるというマガジンでなんとかなるかと
そういう感じなんだそうでありました
これをあえて、紙媒体でやるというのが味噌なんだなと
改めて思い知るのでありました

実際どうなのかわかりませんが、
ひょっとすると、十数年、もっと前かもしれない頃に
有象無象のメルマガが発行されていた、
その発行人たちが、このようなことをしているんじゃないかと
ちょっと思ったりもしたのだけども、
見ていると、若者向けではなく
やはり、お年寄り向けだったり、過疎地での一種コミュニティであったりして、
メディアとは何か論みたいな話にもなって
なかなか楽しいと思えたのでありました

いたく真面目な本を読んだのですけども、
仕事に役立てられるかというと
これ読んで役立てようという人は、独立メディア作りたい人じゃないかと
思ったりして、企業人としてやっている自分が
どう料理するべきか、考えるばかりなのでありました
なんだかな、プライベートに仕事持ち込んだら駄目だなぁ