CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

日曜美術館「幻の青磁 千年の謎」

2017-02-17 17:45:00 | ドラマ映画テレビ感想
ちょこちょこ眺めていて、この番組の前にも、
楽家の次代についての特集も面白かったんだが、
やっぱり個人的にはこちらをと
メモっておく所存であります

北宋の汝窯青磁

世界に誇るべき、人類の生み出した名品を類するそれについて
日曜美術館が、現在絶賛開催中の東洋陶磁美術館のそれに触れながら、
いかに凄いかをこんこんと語る番組でありました
実に素晴らしかった、何回見ても、汝窯の水仙盆は秀逸にすぎる
花碗よりこっちが好きすぎるわ

自分語りをするならば、ここ数年台灣狂いをはじめた
嚆矢にあたるのが、この汝窯青磁でありまして
これを見たいがために台灣へ通いだしたと
まぁ、それくらいの魅力があるのだが、
いかんせん、これを伝えても誰もいいといってくれない
所詮、みょうちくりんな独身男性の声などその程度なのである

今回、この番組で紹介された内容のおかげで、
他人に語ることができるかもと、楽しみにして見ていたのでありますが
なかなかにやっぱり素晴らしい、ただ、素晴らしい
それ以上得ることができなかったのが恨めしいのですが、
テレビとはいえ、実にいい色で撮ってくれていたと
拍手喝采したい具合だったのであります

語られていた通り、まず、この色が出ない
その色の解説にのみ力点を置いていたのが秀逸でありまして、
あれで伝わったかというと、残念なんだが
見てみようかしらと思いたくなる話だったと
ぐっと感じ入ったのでありました
今度はこういうアプローチで人に話そう
LANケーブルの水色と同じ色とか、二度というものか

さておき

当然のように、現代美術家、いや陶芸家の中に
ここへ肉薄しようという人たちがいて、
それをNHKがほっておくはずがなく、二人の青磁の陶芸家が紹介されていましたが
いずれも、もっと別の紹介の仕方があるはずなのに
あえて、青磁の人だというだけの紹介がそっけなくてかっこよすぎるだろうと
NHKにグッドジョブを送りたいとか生意気なことを書いたりしてしまう
独り言はさておき

ここで実際に挑んだ作品がよかった、
いや、できばえは敢えてよくないのを撮ったんじゃないかというぐらいで、
おそらくは、今回色にクローズアップしてたから、
似た発色のそれを探すことに着眼していたせいだと思うんだが
一番近そうな色合いのそれが、結局、内側のへりに
おそらくは釉薬のたまりができたんであろう色の違いがありあり出てて
残念なできばえだったわけだけども、それ以上に、
形がひずんでいるというのが衝撃的でありまして
本物というか、最も優品と呼ばれる水仙盆は、色だけでなく形も完璧であるというのが
まぁ衝撃なんだわなと、あの挑戦品を見てまざまざ思い知らされたのでありました
本当、至宝なのである

と、まぁそういうことを大変楽しく堪能できたわけで、
この気持ちにのっかって、また大坂まで見に行こうかと
思ったり考えたりしてしまうのである
汝窯にのみ特化した特集というのも凄いなと
NHKらしさに脱帽というお話であった