CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】たとえる技術

2017-02-01 17:41:21 | 読書感想文とか読み物レビウー
たとえる技術  著:せきしろ

たとえ話の作り方について書いた本
といっていいのでありましょうか、
簡単な言葉遊び、言葉選びについて、
ヒントを集めたような本でありました

○○のような××

こういう時に、どう考えて作っていくとよいか、
また、これを使うことで、どんないいことがあるかしら、
あるいは、こんないいことをするために使っていこうとか
あれこれと視点を変えながら、面白そうな、
理解を深めそうな、印象に残りそうな言葉を選んでいく技術について
つらつら書かれていたのであります

大半が、たとえ話の例という、妙な日本語なれども
それで埋められているので、あんまり本を読んだという感じでないけども
なかなか楽しい、あれこれ考えてみたくなる内容であります
「赤い」ということをどう例えるかというのも、
モノに例えてみたり、物語からもってきたり、関係ないものから引っ張ってきたり
あれこれ手をかえて、品を変えていくことで
オリジナリティあふれる赤い色が見えてくるというのは
なるほどわかる、と思わされるところであります

いくつかは、納得いかないというか、
そのたとえは違うんじゃないかと思う部分もあったけど
それはおいといて、あくまで技術として、
こうやって考えるといいですよという
ヒント集として読めば、非常に有益であったように感じるのでありました

ところどころ大喜利の回答みたいなのになっていましたが、
おおむね楽しく読めるというか、個人的にぴたっと来たのが
「嫌なアイドル」という単語を考えていくときに、
アイドルを、人間、生き物、この世界の何かと
シフトアップというか、ずらしていくことで、
それぞれの嫌なところを考えて、アイドルに戻して例えるというのが
ちょっと使ってみたい、というか
完全に大喜利じゃないかと思ったんだが、
こういうのをぱぱっと出せるようになると
なんとなし、会話が楽しくなりそうですねと
人並みの意見を覚えたりしたのでありました

使うことはないかもと思いつつも、
印象的で、冗長にならないフレーズは
ほしいなぁと思ってしまうのである
よい読み物であった