CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

坂の上の雲 日本海海戦

2011-12-25 21:01:49 | ドラマ映画テレビ感想
NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」
見終わりました、三年間楽しかった、本当に楽しかった

そんなわけで、まずはすべてが無事放映されたことに
心から祝福を送りたいということと、
この感激と感動と、もう、ごたまぜで興奮の時間を与えてくれたことに
深く感謝でありました
全体の感想はまた別としまして、今回の分をば

まず、前回最高のタイミングで今回に続いた
東郷ターンの直後から、両者の凄まじい砲撃戦という
まぁ、正直、あのために見ていたのかもしれないと
そう思ってしまうくらいのすごい艦砲射撃
さすがにCGだなぁとわかってしまうのは仕方ないにしても、
なんというか、すげぇ迫力でありました
ただ、旅順よりか、火力が少なかったようにも思うので
CG抜きにしたら、陸戦の方が絵として面白かったのかもしれない
考えてみると当たり前のことですが、別に悪いわけじゃなかった

割とはしょったというでもないですが、
劇的に勝利を得ていくというそれではなく、
唐突に勝ちが現れたというか、これが勝ちか、という
妙なメッセージめいた画面が続いての
ロシア艦隊のずたぼろっぷり、なんというか、
正直なところ、東郷ターンがピークだったじゃねぇかと
思わなくもないような感じで、
停船しない船にバカスカ撃ったりというあたりは、
ちょっと露骨に描きすぎだろうと辟易してしまったのであります
ああいうのいらないだろう、なんというか
物語的に一気に陳腐化するじゃないか

けしからん対応でありまして、
正直なところ冒頭10分くらいの射撃シーン以後は、
なんか、ぐったりとやだなぁみたいな絵作りに終始されて
げんなりでありました、大変残念であります
それでも、味方艦が被弾するあたりの描写は見事で、
まぁ、これも終始そうでありましたが、
日本側がやられるところの描写は見事でありました
あの爆裂する戦場という具合が大変よろしく
やられて、すぐに救護と、その場の建て直しが行われる
なんというか、軍事行動のそれが面白かったというか
かっこよかった、すごいなぁ、怖いなぁ
終戦後だったと思いますが、死体を袋にいれて運んでいるとき
露骨に顔が出てきたシーンはちょっと
笑ってしまったのでありますが、あの
死人顔色も見事でありました、まるっきり死体だった
グッドジョブ

残念ながら戦闘シーンは、あんまりよいところがなかったと
そういう具合でありまして、それよりも
ちょっと心配していたというか、どうオチるんだろうと
物語全体に対して不安だったところを
各方面の人々の演技が見事にあらわしておりまして、
このあたり凄いと感激したのであります

まずは、真之が海軍を辞めるというシーンは
もう圧巻だった、思わず貰い泣いた、すげぇ、すげぇよ
上手すぎるよモックン、なんであんなに凄いんだよ
引き込まれて、どんなに悲しいかと思わされたのであります
あれによって、一気に物語が引き締まったというか
ヘタな反戦メッセージをこめられるよりも、
よほど、戦争の悲惨さみたいなのが伝わったと
個人的に思うのであります
ただ、台詞中の対馬に日本人もたくさん沈んでいるとのことだが、
たぶん、そんなに沈んでないと思う、
ロシアが沈みすぎたという話もありますが

そして、金之助
もう私がただの夏目漱石フリークだからというだけかもですが、
あのとがったというか、変に偏ってて、律にたしなめられるシーンの
一連の台詞回しと、挙動と、どれもこれも見事でありました
あれだよ、あれが夏目漱石だよ、グッドジョブすぎる
凄くステキで、もう、たまらん
もうちょっと別話としてみたかったなぁ

最後に、兄さん
まさかの老けメイクが出てくるとは思いませんでしたが、
もう、見事すぎて本当に阿部ちゃんだったのか
まるでわからなかったのがよかった
ちゃんと、松さんも老けメイクしてくれているし
実にすばらしい、これでこそという具合でありましたところ

これ以外にも、もうちょっと見たかったところで
条約締結の小村のくだりであるとか、
謁見に日露の軍服で出向いた乃木の逸話とかは
ちょっと、細かくやってほしかったなぁと
悔しいのでありますが、
ともあれ、とても面白かった、そして
すがすがしく終わってよかった
そう、思って、とりあえず長くなったので
一時しめておくのでありました

全体感想は別で書こう、そうしよう