今年、生誕90周年の英国エリザベス女王が19歳の王女時代に、ヨーロツパ戦勝記念
日の夜、妹のマーガレット王女とともに非公式な外出を許され、国民とともに終戦を祝っ
た実話をふくらませ、次期女王としての自覚と覚悟の芽生えを描いた内容です。
監督は「キンキー・ブーツ」のジュリアン・ジャロルド。エリザベス王女役にカナダ出身のサ
ラ・ガドン、マーガレット妃役をベル・パウリー、国王ジョージ6世をルパート・エヴェレット、
王妃役はエミリー・ワトソンが演じています。
「ローマの休日」のイギリス版として周囲の評判はいいのですが、私はアレンジをし過ぎ
た内容が気になって期待外れでした。英国王室ですからもっと優雅が欲しいし、全般的
にユーモアが欲しいのですが、以上の2点だけでも物足りないのに、マーガレット妃役の
映画の中でのバカさ加減が度を越していて、最後まで乗れませんでした。
本家「ローマの休日」には遠く及びませんが、それでも普通の娯楽作品と思えばいいし、
王女役のサラ・ガドンは新鮮さを感じる女優さんで将来が楽しみです。