映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

大映宣伝部・番外編の番外 (119) 杉山昌三九さん

2016年07月18日 | 日記

     

         (写真が少なくてごめんなさい。)

 

    先月に悪役で鳴らした水原浩一さんのことを書きましたが、今回はとても似ている大映

    京都撮影所で名を馳せた悪役俳優・杉山昌三九さんを取り上げます。

    その彼は明治39年(1906)生れで、昭和の初期に日活入りし現代劇の二枚目スタアとし

    て溝口健二監督の「娘可愛や」などに出演し大活躍した経歴を持っています。暫くして時

    代劇の方が似合うのではと転向し、板東妻三郎・嵐寛寿郎・片岡千恵蔵らと共演もしばし

    ばでした。

 

    昭和16年(1941)には統制によって出来た大映に出ています。戦後は宝塚映画、新東宝

    にも出演していますが、昭和31年(1956)以降は大映京都撮影所の専属となり、多くは悪

    役をメインとして大映京都で無くてはならない脇役として活躍、「忠臣蔵」「座頭市シリーズ」

    「大魔神」「妖怪百物語」などでユニークさを発揮しました。映画と並行してテレビにも出て

    いましたが、約150本の映画に出演した杉山昌三九さんの最後の作品は「玄海遊侠伝破

    れかぶれ」です。

    平成4年に結腸癌により85歳で亡くなりましたが、戦前には隆盛の主役時代があり、戦後

    には脇役に変わっても、人生の甘いも辛いもわきまえたお人柄は私も好きでした。

      ←戦前には二枚目で活躍

 

 

 

コメント (8)
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