20年間にわたり三ツ星評価を守り続けてきたパリの高級レストラン「カルゴ・
ラガルド」のスターシェフ・アレクサンドル(ジャン・レノ)は、最近スランプに陥
っています。
その事から店のオーナーと対立し、新しいメニューを作って星を守り通さなけ
ればクビだと宣告されます。
一方、若手シェフのジャッキー・ボノ(ミカエル・ユーン)は天才的な舌と味の記
憶力を持つのに、情熱的過ぎる性格が災いして仕事が長続きせず、いくつも
のレストランをクビに。妊娠した恋人のために働こうと、老人ホームで馴れない
ペンキ塗りすることになりますが、すぐに老人ホームの厨房に入り込みます。
偶然なことからこの二人が出会い、名コンビ誕生思いきや、二人は意見が食
い違って衝突するばかり、さてどうなるか・・・で、フランス一流レストランのシェ
フたちの生き残戦をユーモラスに描いた映画です。
ストーリーそのものに新味がなく大味だし、もっと料理自体を見せてくれたら
いいのにと思いながらも、主演二人の息の合った掛け合いが早いテンポで進
むので、結構笑いながら見ました。
レストランだけではなく、どこの世界にも通ずる世代交代の問題をサラリと描
いているのも好感が持てます。
ただ二人がライバル店の視察に日本人に変装して行くところは全く頂けず、
これでプラス・マイナス=評価ゼロです。