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この作品は、「眺めのいい部屋」「日の名残り」など、数々の名作を生んだ監
督として知られるジェームズ・アイボリーが、アメリカの作家ピーター・キャメ
ロンの同名小説を映画化したものです。
コロラド大学で文学を教えるオマー青年(オマー・メトワリー)は、自殺した作
家の伝記執筆に自分の将来をかけて取り組もうと計画、南米ウルグアイの
人里はなれた邸宅を訪れます。
そこには、いまは亡き作家の妻と、作家の愛人、愛人の娘、作家の兄、そし
て兄のパートナーの男性が同じ屋根の下で暮らしているのですが、妻キャロ
ラインはオマーの申し出を拒否するのでした。
一方、兄アダムは遺族として公認を与えるかわりに、オマーにある提案をも
ちかけます。
ここが行き止まりの場所だと思い込んでいた家族が、青年の突然の訪問を
受け、諦めていた人生の新しいページ開いて行く・・・と言ったお話です。
亡き作家の兄アダム役にアンソニー・ホプキンス、妻キャロライン役にローラ・
リニー、作家の愛人役にシャルロットゲンズ・ブルー。またアイボリー監督の
「上海の伯爵夫人」(2005)にも出演した真田広之が、アダムのパートナー役
で出演しています。
中々繊細でエレガントな内容であり演出ですが、家族の境遇が異様で簡単
には中に入って行けないのが難点です。
特にアンソニー・ホプキンスと真田広之はゲイカップルであり、私は見ていて
段々とシンドクなってきました。
私の友人・知人にいわゆるニューハーフさんは沢山いますが、相手は全く女
性としか思ってませんので・・・。ゲイカップルなんて驚くに値しないと思われ
る方だったらともかく、私はダメでした。
もう一つ、家族の中に入り込む青年の役柄が俳優のせいもあり、キャラが弱
過ぎるのもマイナスでしょう。
配給会社もゲイのことはあまり表面に出していませんし、映画としての完成
度はまあまあですが、私はあまり好きではない一本でした。