映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「最終目的地」

2013年01月04日 | 日記

   

     この作品は、「眺めのいい部屋」「日の名残り」など、数々の名作を生んだ監
     督として知られるジェームズ・アイボリーが、アメリカの作家ピーター・キャメ
     ロンの同名小説を映画化したものです。

     コロラド大学で文学を教えるオマー青年(オマー・メトワリー)は、自殺した作
     家の伝記執筆に自分の将来をかけて取り組もうと計画、南米ウルグアイの
     人里はなれた邸宅を訪れます。

     そこには、いまは亡き作家の妻と、作家の愛人、愛人の娘、作家の兄、そし
     て兄のパートナーの男性が同じ屋根の下で暮らしているのですが、妻キャロ
     ラインはオマーの申し出を拒否するのでした。

     一方、兄アダムは遺族として公認を与えるかわりに、オマーにある提案をも
     ちかけます。
     ここが行き止まりの場所だと思い込んでいた家族が、青年の突然の訪問を
     受け、諦めていた人生の新しいページ開いて行く・・・と言ったお話です。

     亡き作家の兄アダム役にアンソニー・ホプキンス、妻キャロライン役にローラ・
     リニー、作家の愛人役にシャルロットゲンズ・ブルー。またアイボリー監督の
     「上海の伯爵夫人」(2005)にも出演した真田広之が、アダムのパートナー役
     で出演しています。

     中々繊細でエレガントな内容であり演出ですが、家族の境遇が異様で簡単
     には中に入って行けないのが難点です。
     特にアンソニー・ホプキンスと真田広之はゲイカップルであり、私は見ていて
     段々とシンドクなってきました。
     私の友人・知人にいわゆるニューハーフさんは沢山いますが、相手は全く女
     性としか思ってませんので・・・。ゲイカップルなんて驚くに値しないと思われ
     る方だったらともかく、私はダメでした。
     もう一つ、家族の中に入り込む青年の役柄が俳優のせいもあり、キャラが弱
     過ぎるのもマイナスでしょう。
     配給会社もゲイのことはあまり表面に出していませんし、映画としての完成
     度はまあまあですが、私はあまり好きではない一本でした。


コメント
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