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意味不明の題名ですが『ワッゲン・オッゲン』は熊本県天草地方の方言で、
"お前のの家、おれの家"という意味だそうです。
天草で大々的なロケをやって完成、熊本をはじめ九州で先行上映されたの
で見ました。
過疎化と高齢化で衰退都市日本一とささやかれる熊本県天草市牛深市が
舞台です。
以前は魚と花街で栄えた牛深は、今では人口が減るばかりで働く場もない
状態。男衆は男のプライドを振りかざすばかりで酒びたり。こんな男衆には
頼っていられない!と、ここで名物のウツボを売って生活を立てる弓枝(大竹
しのぶ)は、友人の漁師の嫁さん俊恵(西尾まり)、スナックのママゆり子(松
田美由紀)、離婚して帰郷した春美(杉田かおる)と共に町おこしを始めようと
立ち上がります。
彼女たちはまず手はじめに築100年の元遊郭の建物を利用し、自ら芸者とな
って料亭や花町を復活させようと計画しますが・・・。
私が映画館に行った日は、上映後に監督の挨拶がありまして、劇場の社長
から隣に立っている方に手をかざして「監督が来られていますので・・・」と誘
われたのですが「一寸用事がありますので」と失礼しました。
地方ロケの苦労は私も体験していて、その大変さは判りますが、今回は大竹
しのぶの元気さと上手さだけの作品で、どう考えてもいい出来とは思えず、監
督に紹介されたら本音が出そうで避けました。
それが正直な私の感想で、肝心な脚本・演出ともにネリが足りません。監督
はプロデュサーとしても活躍している祷映さんですが、そんなに簡単にお金を
いただける映画なんて出来ないと思う次第です。
折角のキャストに加えて、地元の大協力があったでしょうに、とても残念です。