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「汚れた心」は、第2次世界大戦直後のブラジルで、日系移民たちの間で抗争
があり、多くの血が流れたという実際に起こった問題を取り上げたブラジル映画
です。
日本の俳優も大挙出演していて、ブラジル人監督ビセンテ・アモリンがメガホン
を取っています。
日本とブラジルが国交断絶状態にあった第2次世界大戦時、ブラジルに住む日
系移民たちは日本に関する正確な情報が得られず、戦争は日本の勝利で終わ
ったと信じる多くの人たちがいました。
しかし日本が降伏したことを知り、その事実を受け入れる者たちが現れると、そ
れを認めない元帝国陸軍のワタナベ(奥田瑛二)らが粛清を始めます。
ワタナベにより刺客に仕立てられた写真館の店主タカハシ(伊原剛志)は、血なま
ぐさい抗争に巻き込まれ、妻ミユキ(常盤貴子)や家族との生活が引き裂かれて
行くのでした・・・。
この作品は去年の製作ですが、今どき何の目的でわざわざ作るのかが良く判リ
ません。
幸せな夫婦が一瞬にして不幸になる話を、一つの教訓として取り上げているつも
りでしょうが、それならもっとしっかりした作品にしなければ評価は受けないと思い
ます。
ストーリーも演出も演技までもが、薄っぺらにしか見えないのが残念です。
日本の俳優さんたちが海外に出ることは大賛成ですが、もっと作品を選んで欲し
いです。 ( 9/5 大洋映劇 5日目 14:25の回 17人)
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「デイクテーター 身元不明でニューヨーク」は、いつも奇抜なキャラを演じ、笑わ
せてくれるサシャ・バロン・コーエンが、今回は脚本・製作・主演を務め、世界一
危険な独裁者に扮します。
この映画の主人公は、リビアの故カダフィ大佐を彷彿させる独裁者で、北朝鮮・
イラン・イラクといった国々のイメージを紛々とさせています。
ワディア共和国のアラジーン将軍は、世界中から核兵器開発疑惑を持たれ、そ
の釈明のため国連演説にニューヨークへ出向きますが、謎の人物に拉致されて
しまいます。しかもトレードマークの髭を剃られてしまい、仕方なくスーパーの店
員となって潜伏し、反撃の機会を待つ筈でしたが、国連サミットに将軍の偽者が
出席し、ワディヤ共和国を自由の国にすると宣言。
アラジーン将軍は自らの独裁者生活を守るため立ち上がります…。
監督は「ボラット」「ブルーノ」に続きいつものラリー・チャールズです。
この映画では、宗教問題にまでに火を点けて笑い飛ばしていますが、ギャグは
人種差別、偏見をネタにしてブラック&超下品な下ネタの連続で、これら満載の
アメリカン・ジョークに私は付いて行けませんでした。
何が面白いのだろうと未だに判りませんし、笑いのツボが私(日本人)にはどうし
ても通じません。
勿論どんな作品も好き嫌いの世界ですから、好きだという人も必ずいるでしょう
し、それをムキになって言い返そうとも思いません。
( 9/7 TOHOシネマズソラリア 4日目 14:15の回 6人)