映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「闇金ウシジマくん」

2012年09月04日 | 日記

   

     コミック累計600万部を売上げ、昨年の小学館漫画賞を受賞した原作で、闇
     金融の世界をリアルに描いた真鍋昌平の人気漫画の映画化です。山田孝之
     主演で実写化したテレビドラマの劇場版でもあります。

     1日で3割、10日で5割という違法な金利で金を貸し付ける闇金業者・丑嶋馨
     (山田孝之)は、業界に知らぬ者がいない伝説の男ですです。
     借金の回収のためにセレブたちのホームパーティに訪れた丑嶋は、イベント
     系サークル代表の純(林遣都)と出会います。
     数日後、丑嶋の経営する「カウカウ・ファイナンス」に現れた純は、イベントの
     資金調達のための借金を懇願しますが、「最初は10万円しか貸せない」とむ
     べなく断られます。

     一方、母親の借金を肩代わりしたことで受け追い詰められていく女性・鈴木
     未來(大島優子)は、出会いカフェで働くようになりますが、簡単に稼げるなら
     体を売ってもいいかと思いつめます・・・。

     監督・脚本は「スマグラー おまえの未来を運べ」の企画・製作・脚本を手が
     けた山口雅俊で、演出は少々粗いけど結構見せ場を連続させます。
     問題は脚本で、原作では色々なエピソードに登場するウシジマ以外の人たち
     の視点で進行して行き、ウシジマはその人たちに接する狂言まわし的な存在
     なのです。
     この映画では周囲の人たちの話と、ウシジマを主演に据えることを無理にして
     いるので、ストーリーが中途半端になったキライがあります。もっと脚本の段階
     で練り込めば、更に面白い作品になっていただろうと残念です。

     とにかく出てくる人物はすべてが悪いヤツばかりで、誰にも同情や共感は出
     来ませんが、反面教師として冷静に見れば最後まで興味が持続するし腹は
     立ちません。
     主演の山田孝之と、ウシジマに関ったばかりに最悪状態に追い込まれる若者
     を演じる林遣都は中々の好演ですが、大島優子はいただけません。
     皆さんもたまには、金と欲にまみれた世界を覗いてみるのも面白いと思います
     が、如何でしょう・・・。
                        (8/30 キャナルシティ 6日目 15:00の回 56人)

コメント (2)
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