![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/9e/24ce37bb93ad7971fd17509b758ece28.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/de/5d41aa863bb4b5c838eacf73f9cacfc9.jpg)
コミック累計600万部を売上げ、昨年の小学館漫画賞を受賞した原作で、闇
金融の世界をリアルに描いた真鍋昌平の人気漫画の映画化です。山田孝之
主演で実写化したテレビドラマの劇場版でもあります。
1日で3割、10日で5割という違法な金利で金を貸し付ける闇金業者・丑嶋馨
(山田孝之)は、業界に知らぬ者がいない伝説の男ですです。
借金の回収のためにセレブたちのホームパーティに訪れた丑嶋は、イベント
系サークル代表の純(林遣都)と出会います。
数日後、丑嶋の経営する「カウカウ・ファイナンス」に現れた純は、イベントの
資金調達のための借金を懇願しますが、「最初は10万円しか貸せない」とむ
べなく断られます。
一方、母親の借金を肩代わりしたことで受け追い詰められていく女性・鈴木
未來(大島優子)は、出会いカフェで働くようになりますが、簡単に稼げるなら
体を売ってもいいかと思いつめます・・・。
監督・脚本は「スマグラー おまえの未来を運べ」の企画・製作・脚本を手が
けた山口雅俊で、演出は少々粗いけど結構見せ場を連続させます。
問題は脚本で、原作では色々なエピソードに登場するウシジマ以外の人たち
の視点で進行して行き、ウシジマはその人たちに接する狂言まわし的な存在
なのです。
この映画では周囲の人たちの話と、ウシジマを主演に据えることを無理にして
いるので、ストーリーが中途半端になったキライがあります。もっと脚本の段階
で練り込めば、更に面白い作品になっていただろうと残念です。
とにかく出てくる人物はすべてが悪いヤツばかりで、誰にも同情や共感は出
来ませんが、反面教師として冷静に見れば最後まで興味が持続するし腹は
立ちません。
主演の山田孝之と、ウシジマに関ったばかりに最悪状態に追い込まれる若者
を演じる林遣都は中々の好演ですが、大島優子はいただけません。
皆さんもたまには、金と欲にまみれた世界を覗いてみるのも面白いと思います
が、如何でしょう・・・。
(8/30 キャナルシティ 6日目 15:00の回 56人)