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ブルース・スプリングスティーン Rock In Rio-2016 僕なりの感想

youtubeでBRUCE SPRINGSTEEN & THE E STREET BAND Rock In Rio-2016を観ました。
正直なところ僕はがっかりした。
ロックフェスでの演奏ということもあるだろうが、まとまりが無いというか、
緊張感が無いというか、ブルース・スプリングスティーンのライブ特有の流れが感じられなかった。
僕が今年の1月にThe River Tour 2016を観てきたこともあるだろうが、
あの時のライブはアルバム「THE RIVER」完全再現でもあったのでなおさらなのだろうが、
緊張感が満ち溢れていた。
そして1曲ごとに感情が流れていくのを感じた。
僕はすごく気持ちが動かされたのを覚えている。

僕が今日観たRock In Rioはショー的と言おうか楽しくはあったけれど、
何か物足りないと言うか肝心なものが欠けてしまったと僕は感じた。
いわゆるブルースがノース・カロライナのライブをキャンセルした時の声明で使った表現、
ロック・ショーになってしまったと僕は感じた。
心を動かされるようなものを感じられなかった。
最後の曲「This Hard Land」は沁みたけれどそれだけだった。
ブルースはどうしてしまったのだろう。
僕はThe River Tour 2016はアメリカ数公演で終わりにするべきだったと思う。
もういわゆるライブ・ツアーのコンセプトが無くなってしまったと僕は思う。
Rock In Rioの後の通常公演ではまた戻って来てはいるようだけれど。

ブルース・スプリングスティーンの今までのライブ・ツアーでは、
開始直後からしばらくはタイトにコンセプトを守って行われている。
そして公演回数を続けていくうちに他の曲も演奏し始める。
そして終盤はグレーテスト・ヒット・ライブになる。
僕は聴きたい人気のある曲をいっぱい聴けるのも確かにうれしいけれど、
やはり1本のライブは1曲目から流れて行きコンセプトを伝えながら最後の曲で完成するのが僕は好きだ。
それもあって僕はブルース・スプリングスティーンのライブを出来るだけアメリカの1st legで観ることにしている。
アメリカが好きでヨーロッパには行ったことがないので心配なこともあるけれど。

まあとにかく僕は今のブルース・スプリングスティーンはブレてきているのではと心配です。
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