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ハーモニーで出会った人たち「同じ月を見上げて」新澤克憲さんを読んでの感想

ハーモニーで出会った人たち「同じ月を見上げて」新澤克憲さんを読んでの感想です。
東京世田谷にある作業所「ハーモニー」に僕たちは以前見学に行った。
僕たちの作業所をこれからどうしていくか?手探りで行った。
最寄り駅で降りてみんなでいつものように気分体調を伝え合ってから行ったのを覚えています。
ハーモニーは何か温かく感じました。メンバーが自信を持って話していたのが印象的でした。
そして新澤さんにも少しだけ話して僕が知り合った名刺会社の社長さんの会社で作ってもらった名刺を渡して帰って来ました。
その後その名刺に載せた写真が縁で、新澤さんが僕と同じくブルース・スプリングスティーンのファンだと知りフェイスブックの交流が細く長くつながっています。
今はもう僕たちの作業所は消えてしまいましたが、新澤さんの作業所は活動を続けています。
そしてハーモニーの活動、メンバーの話を新澤さんの体験を通して語られた本が出版されました。
アマゾンでも買えますがハーモニーのホームページから注文するとメンバーの工賃に反映されるとのことです。
ハーモニーから購入するとないしょのおまけも付きます。
ハーモニーの通販サイト(おまけ付き)
https://harmony1.theshop.jp

就労継続支援B型なのだなハーモニーは。当時はB型が良いらしいという話が出てみんなB型に移ったな。
まあ僕からすれば、これが最初のボタンのかけ違いだった。
この本ではいろいろな人の人生が新澤さんの見た姿で書かれている。
僕にも書いてくれる人いるかな。
本に書いてくれなくても覚えていてくれる人がいたらいいな。
やっぱり僕も誰かの記憶の中に入れたらいいな。

いろいろなメンバーと家族が描かれている。
それぞれにそれぞれの人生があったのだ。
僕もおばあちゃんの話をもっと聴けばよかったな。
関東大震災、東京大空襲で2度隅田川に入ったと言っていたな。
語り継ぐの大事だな。
そして僕の人生も誰かに継いでもらいたいな。

でも考えてみたら僕は今まで偏見差別を受けたと感じないで生きて来た。
新澤さんのようないろいろなこころある人たちに助けてもらったのだな。
「異なった者同士が隣り合いながら、互いのかけがえのなさとどうしようもなさにうろたえながらも、同じ場に居続けることはできるのではないか」
僕も僕の今の居場所もこれが大切なのかなと思いました。
僕にとってやさしい大切な本に成りました。

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