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ブルース・スプリングスティーン、ノースカロライナの公演キャンセルについて思うこと

ブルース・スプリングスティーンがノースカロライナ州で行われる予定だった公演をキャンセルした。
その理由はノースカロライナ州でLGBTの人たちの権利を奪う法律が作られたから、
生まれた時の性別のトイレに入ることを強制されることから始まり、さらに彼らの権利を奪う動きがあるからだという。
最初僕がこれを知った時は、さすが僕の好きなブルース・スプリングスティーン、これだから好きなのだと思った。

でも日にちが経つにつれて、もし僕がそのノースカロライナの公演のチケットを持っていて、
ライブを観に行くのを楽しみにしていたら、僕はどうだっただろうと思った。
ノースカロライナはよく分からないけれどニューヨークやロサンジェルス程は外国からの公演参加者はいないと思う。
でも地元の人だって、ずっと公演を楽しみにしてきて、それをはりあいにして生活してきたファンもいると思う。
そういう人を想像すると他の方法の方がよかったのではと僕は思う。
白人警察官に射殺された黒人青年の事件でブルース・スプリングスティーンが作った曲「41 shots」のように。

確かにライブに来る人は限られていて、ブルースが曲を作ってライブで演奏しても、その曲をを聴く人は限られている。
それよりも公演をキャンセルして、それがニュースになり各メディアに取り上げられた方が影響力は強いだろう。
実際、ブルース・スプリングスティーンの今回の行動に賛同して同様な行動を取るアーティストも出て来ているようだ。
彼の作戦は成功したのかもしれない。
でもブルース・スプリングスティーンが今回の行動で発表した声明の中に
僕はブルースに言って欲しくなかった言葉がある。

Some things are more important than a rock show
ロックショーよりも大切なものがある

確かにコンサートよりも実際の生活の方が大事だろう。
でも僕はこれをブルースからは聞きたくなかった。
一夜限りのライブの無限の可能性を僕は信じて来た。
そして僕はそれを思い続けて実行して生きて来た。
そしてそれを追い続けることでいろいろなこころある人たちに出会えて今の僕がある。

まだ僕の考えは揺れているけれど、今の僕の考えです。
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