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ブルース・スプリングスティーン ライブ観戦コネチカットへの旅

僕はまたブルース・スプリングスティーンのライブを観る為にアメリカに行きました。
今回はコネチカット州という田舎町に行きました。
今まではアメリカの空港に着くとタクシーで直接ホテルに行っていたのですが、
今回は列車を乗り継いでの旅でかなり大変でした。でも行ってこれてしまいました。

出発前、よくここまで来たよ。よくここまで持って来た。すごく充実して生活出来た。
そして部屋を出てアメリカへ向かった。
地元の駅で思った。ボストン・メソッドだな。その時、その時に考えればいい。
なんかうれしいな。と以前ボストンに行った時のアイデアが浮かんで来た。
成田空港で待っている間にサブウエイのサンドイッチを食べたら上手くいきそうな気がしてきた。
やっぱり食べるのは大切だなと思った。楽になった。
そして僕は経験積んでいるからなと思った。
間近でANAの航空機を観ても驚かなかった。
初めてアメリカに行った時は舞い上がってしまい大変だったなと思い出した。
機内で要注意人物として僕の座席番号をスチュワーデスが小声で話しているのが聞こえた程だったからな。
そしてフェイスブックに「これでスマフォの電源切ります。さてアメリカで回線復帰出来るかなあ」と書いて送った。
そうだ他人事のように自分を楽しめばいいのだと思った。

飛行機に乗ったら段々気分良くなってきた。オレンジジュース飲んでスナック食べて。
そうしていると、僕は自分が今変わっていくのを感じた。
そして今までの経験が活きているのだなと思った。
自分で自分なりに楽しめている。人生もそうかな。それが他人事メソッド。
ブルースがいるから、ブルースが好きだからアメリカにも行けるのだと思いありがたい想いがした。

飛行機がアメリカ、ニューヨークJFK空港に着き、降りてから問題の入国審査を受けた。
いざ面接官の所に行くと、渡した書類を見て、
他の職員に目配せして「こちらへ来なさい」と言ってさっさと歩いて行ってしまった。
僕が「そちらへ行くのですか」と聞いたら「そうだ」と言って奥まで連れて行かれてしまった。
これは参ったなと思って後をついていったら他の職員に引き渡されて、
その職員が「カジノ?」と聞いてきた。
僕はカジノのあるホテルを行き先に書いたので、それを言われた。
そこで僕は度胸を決めて「僕はここにブルース・スプリングスティーンのコンサートを見る為に来ました」と話した。
すると「ブルース・スプリングスティーン?OK」と通してくれた。
前回ワシントンDCの時も同じだった。入国審査にはこの言葉が伝家の宝刀なのだと思った。

空港からモノレールみたいなものに乗り、乗り換えも近くにいた職員に教えてもらって改札も通れた。
そして問題のターミナルステーション、PENN STATIONに来た。
そこでは列車の大きな運行表示板があり、僕が乗る列車は30分遅れと表示されていた。
僕は機内で眠れず、ここまで来ることでもうフラフラになっていた。
イスも無く皆立って表示板を眺めて待っている。僕は本当につらかった。
ここでまた他人事メソッドを使ってみた。
「ああ危機がやってきました。泣きそうな顔をしています。上手くここを乗り切れますでしょうか。心配ですね~」
と自分にナレーションを入れてみた。すると自分の苦労が他人事のように感じられて気持ちがふーっと楽になった。
列車が結局50分遅れでやってきて、僕は列車に乗り、
車内に立っている人もいたが僕は運良くひとつ座席が空いているのを見つけて座らせてもらった。
隣の人に次が僕の目的地NEW LONDONですよと教えてもらい列車を降りた。
そこからタクシーに乗りホテルに行った。
駅前でタクシーが7,8台止まっていて運転手が車から出てニコニコと客の呼び込みをしていたが、
何か怪しいと思って残っていたタクシーに乗った。
そのタクシーは良心的で高速道路に乗らず一般道でホテルに行ってくれた。
降りた時にあの会社のタクシーはぼったくるから気を付けてとアドバイスをもらって降りた。

ホテルに着いてコンサート会場を探したら会場はホテルの中にあった。
室内なのでこれなら徹夜も出来ると力が湧いてきた。
窓口で聞いたら僕の持っているチケットはステージ一番前まで行けるチケットなのだが、
そのチケットを持っている人の当日のフロアへの入場順は早い者順だという説明はあらかじめ問い合わせた通り変わらなかった。
ただ並ぶ場所を窓口で聞いたのだけれど良く分からなかった。
見周して並んでいる所に並べばいいと思った。

僕はそれならと部屋に入ってすぐ寝てしまった。そして夜十一時に並びに行ったのだけれど誰もいない。
ホテル入口にいる職員に聞いても僕の英語が通じないでどこに並ぶのか分からなかった。
とりあえず部屋に戻り、また午前三時に、そして四時に行っても誰も並んでいない。僕は困ってしまった。
ここでまた他人事メソッドを使った。
「さあ困った。どこに並ぶのかわかりません。自分の英語が通じないようです。オーここでメモを取り出して英文を書き始めた。文章を読んでもらう作戦に出たようです」
と自分にナレーションを入れてみたらまた僕の気持ちが楽になった。
そして並ぶ場所も教えてもらえた。僕は一番前にならんだ。何と僕が先頭に並んでいる。
ライブでステージ前の真ん中最前列に行けるのだと思い、その状況を思い浮かべました。
後ろにもう一人並ぶ人が来てすごく幸せな時間を持てました。
結局1,2時間並んでいたら今回も抽選での入場になる。
さっきプロデューサーに聞いたから間違いない。約束する。とファンの人に教えてもらいました。

いよいよ抽選となり僕はまた運良く早い順番で入場出来ました。
今まで3回GAで入場してきましたがそれぞれ前、四分の一に入れた。
数学的には12分の1の確率です。すごい運だと思います。
入場して端だけれど前2列目に行けました。
ライブが始まるのを待っていたら隣の女性が話しかけてきてくれました。
僕が日本から来たと言ったら皆驚いていました。そして僕は映画「SPRINGSTEEN&I」に映っていると話したら更に驚いて、
一人の人は僕と一緒に写真撮らせてと言って一緒に写真を撮りました。

ライブはすごく熱い演奏でした。そして今回は僕の好きな曲をことごとく演奏してくれました。
えーっこの曲もやってくれるの~。の連続でした。
海賊盤で何回も聴いていてすごく盛り上がる曲もやってくれて、
まさか生で聴けるとは思いませんでした。
そしてブルースは僕のすぐ近くに来てくれて僕はブルースの汗が光っているのまで分かってすごくうれしかったです。
最後は一緒に話していた人に誘われて近くまで行って「BORN TO RUN」を一緒に歌えてすごく楽しかったです。
夢のようなライブでした。

その日は真夜中に部屋に戻って風呂に入って寝たら、初めてしっかり眠れました。
今までの3回のアメリカ体験ではほとんど眠れなかったのですが。
それだけ満ち足りていたのだと思います。
寝坊して十一時に眼が覚めて、おみやげを買った後、昨日ライブで一緒だった人と約束していて会いました。
旦那さんとふたりで来て3人で話しました。
いろいろな場所での写真も見せてくれて楽しかったです。メールアドレスも交換しました。
日本に着いたら一緒に観たライブでの写真を送ってきてくれていてうれしかったです。

二日目のライブはスタンド席で遠かったです。選曲も僕の知らないレアな曲やそれほど好きでない曲が多かったです。
でも最後ジェイクが「JUNGLELAND」のサックスを吹いているのを聴いて今回のことを振り返ってじーんと来ました。
生きていればいいことあるのだなと思いました。
最後ブルースが「夢を見続けるのだ」と最後ステージでひざまづいて繰り返し歌う姿を見て。
僕も夢を見続けようと本当に思いました。
部屋に帰ってコーラを飲みながらフロの鏡に映る自分を見て、
本当によくやったよ。頑張ったよと思いました。

心配だった帰りの列車の乗り換えもターミナルステーションでチケット売り場の窓口を見つけることが出来て、
何番線に列車が来るか聞いたら教えてくれてスムーズに乗れました。
帰りの飛行機搭乗前に、「やれやれやっと帰れるな、よくやったよ」と思いました。
旅は大成功だったな。機内でオレンジ・ジュースを飲んで雲を眺めていたらそう思いました。
頑張ってまたアメリカ行けるように、ブルース・スプリングスティーンのライブ観れるようにしようと思いました。
おもしろいと思う心が大切だな。楽しかったなと思いました。
ずいぶんいろいろな人に助けられた。そのおかげで僕の生涯最高のライブを楽しめた。
やはりGAだなと僕は思いました。
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