自分の周りの空を写します
北東気流の街に生まれて
村上春樹「ダンス・ダンス・ダンス」を読んで
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/09/6a1eea82de51aa7491c1d7a6f10461ee.jpg)
この上・下巻の本を借りてきて一ヶ月間位かかってしまったが読み終えた。
僕が悩み苦しんできた80年代がすごく表現されていた。
ファッションは僕は分からないが、文中に出てくる音楽はまさに80年代で懐かしかった。
そんなことを感じながら読み進んだ。
80年代、世の中、景気が良く何でも手に入る。でも本当に欲しいものは手に入らない。
人の群れに入っているが寂しい。
ブルース・スプリングスティーン「ダンシング・イン・ザ・ダーク」の世界だと思う。
僕はこの80年代に病気になり、多くのものを知らずに過ごしてしまった。
僕はそれを今までかけて取り戻して、手に入れてきたのだと思う。
それを考えさせてくれる小説だった。
「無力感」と現されていた。
その世界の中で小説の中の主人公は本当の自分を求めて、いろいろな人に会い、別れる。
現実の自分を求め続けた。
そして本当に自分の求めているものを見つけ出す。
「何かを真剣に見ようとすれば真暗でもちゃんと見える」ことに気がつく。
少なくとも、そう気がついたと思った瞬間にたどり着いた。
現実の世界。生身の人間を感じられた。
そこまでの葛藤がこの小説にあった。
僕の80年代から今までの20年、30年を考えた。
僕はまさに、この現実の、リアルな生活を求めて生きてきたのだと思う。
いろいろなこころある人たちに出会えて、いろいろ教わった。
この体験は僕が本物、本当の物を求める行動だった。
今日は知り合えた人にギターを教わった。
そんなに悪くないよと言ってもらった。
疲れているところを僕を心配してはるばる来てくれた。
「僕の声は2カポでいいよ」
と教えてくれた。
これから現実な、リアルな、生の音をギターで出していきたい。
ギターを教わってから、村上春樹「ダンス・ダンス・ダンス」を読み終えた、
今日感じていることです。
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