かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

持統天皇

2019年11月28日 | Books
天気が悪い日が続いている。



中公新書の10月版。

近時の古代史ブームに乗った本かと思いしや、これまたしっかりした本。
持統天皇を軸に、当時の古代史を紐とく。

本書の紐解く世界は、まさに今の日本が出来上がった頃の話。
大化の改新から、奈良時代までの歴史をつなぐキーパーソンが持統天皇。

まだ皇位継承のルールも定かではなかった時代、天武天皇が成立した経緯は、いろいろ論じられるが、その後、持統になり...の歴史は?
吉野参りを持統が続けた歴史も本書を読むと、もっともなのかなと思う。
相当強い意思の持ち主であったことはわかるが、それが、大局観に基づくものなのか、単なる子供、孫可愛さによるものなのか。

本書を読むと、今の皇位継承問題の悩ましさも浮き彫りになる。
歴史は、変えられるべきか、変えられるべきでないか。

古代史を再発見させられる良書。
コメント
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