かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

菅原道真

2019年11月27日 | Books


中公新書の9月新刊。
天神様だが、歴史上の人物でもある。
単なる官僚で、神様になってしまったのだから、凄い人。
特に、受験の時、天満宮に行くのは、日本人の常識?

本書は、その天神様の実情に迫る本。
資料は、もちろん限られるのだが、我々が普段触れることのない資料も参考にし、菅原道真の本質に迫る。

とにかく凄い才覚。
妬まれるのもやむない?
ただ、それをひけらさせることもなかったのに、何故、非業の死を遂げたたかというと、陰謀に巻き込まれたとしかいいようがない。
それだけ、当時の天皇家の継承は大ごとだったのか。

あまり知らなかったのは、若い頃の讃岐勤務の際も、中央から離れたことへの不満を唱えていたこと。
道真が何を求めていたのかはわからないが、認められたいという気持ちが強かったことは、確からしい。その辺が、警戒心をいだかれた原因かもしれない。

歌を作る能力と、官僚としての能力が、表裏になっていたという点も面白い。
平安時代の混沌とした世界が浮かび上がる。
コメント
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