かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ならでぶら 明日香編その2 益田岩船

2009年04月07日 | Nara ( Japan )


橿原神宮の脇にある(といっても大きいが)、久米寺に寄ってみた。推古天皇の眼病快癒を願って建立されたという由緒のあるお寺だ。空海ゆかりのお寺でもあ。



多宝塔は、江戸時代に、京都の仁和寺から移築されたもの。



そして、今日のメインイベントである益田岩船(ますだのいわふね)に向かった。飛鳥駅に行く途中にあるが、途中から道なき道を登らなくては辿りつけない。
今日のメインイベントと言ったのは、誇張ではなく、この岩が、松本清張の小説"火の路”で、ゾロアスター教の催事施設の跡ではないかとの説が説かれており、どうしても見たくなったのだ。不便な場所にあり、ガイド本によっては、紹介されていないこともある。当日訪れた時も、私一人だった。
明日香には、そのほかにも不思議な巨石がたくさんあり、本小説にも多数紹介されている。松本氏は、寸法まで細かく図って、持論を展開している。この小説を書くため、わざわざゾロアスター教の源であるイランの遺跡にまで、調査に行っているのだ。すごい!



やや疲れてきて、道もロープがないと滑りそうな悪い道で、その存在を疑いかけてきたころ、貞Mの中から、巨大な岩が見えてきた。



10mを越える巨大な岩で、間違いなく人工的。周りに似た岩もなく、どこからか運んできたようにも思うが、こんな巨大な岩を、こんな山の上まで、動かせたのか?
松本氏は、この岩の上の二つの■の穴の上に、塔が建っていたというのだが?
まったく見当がつかない。



縦に、溝を掘った跡があるが、まったく意味不明。古墳や石棺の一部にするつもりだったとか、記念碑にするつもりだったとか、いろんな説があるようだが、こんな山の上にある、巨大な物体の前には、むなしく聞こえる。実用的なものに使う予定としたら、こんな山の上で造る理由がわからない。まず、人力で動かせるのか?
そういった観点からは、松本氏の何らかの祈祷施設だったのではという説も説得力があるか?
登っては、だめという看板があったので、登りたくなりトライしたが、表面が滑って危なそうだったのでやめた。登る時には、気をつけよう?
明日香の巨石の中で、最大のものであり、時間と体力があれば、訪れてみてもいいかもしれない。明日香のミステリーを実感できる。
コメント
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