かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ならでぶら 明日香編その16 飛鳥水落遺跡

2009年04月28日 | Nara ( Japan )


飛鳥の長ぁい一日も、いよいよ終盤。
水落遺跡に行ってみた。660年に日本最古の水時計を作ったと日本書紀にある。ここがその場所とされる。

説明書にはこうある。

”斉明天皇6年(660年)5月、皇太子中大兄皇子(のちの天智天皇)は、日本で初めて水時計を作って人々に時刻を知らせた、と「日本書紀」に書かれています。日本書紀はその場所について何も語っていません。1981年その水時計の遺跡が、ここ飛鳥水落遺跡で、掘り出されたのです。
ここでは、精密に、堅固に築いた水時計建物と、建物内の中央で黒漆塗りの木製水槽を使った水時計装置とが見つかりました。
水時計建物を中心にして、水を利用したさまざまな施設があることもわかりました。
当時の日本は、中国の先進文明を積極的に取り入れて、律令制に基づく中央集権的な国家体制を急速に整えつつありました。中大兄皇子は、中国にならい政治や人々の社会生活を、明確な時刻制によって秩序づけようとしたのです。
時計装置の製作と運用は、当時の、最新かつ最高の科学技術を結集した国家的な大事業であったことでしょう。その意味において、飛鳥水落遺跡は、律令国家確立への記念碑といえるでしょう。”

とある。すごい施設だったのだ。そういえば、宮城県の多賀城にも、このような施設跡があったっけ。最新の技術を、蝦夷の民に見せつけ、権威づけに活用したのだろう。



なかなか当時の姿を思い浮かべるのは難しいが、大陸の文化を急速に取り入れた時期の日本のモニュメントの一つであったのだろう。
コメント
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