久々に世界遺産検定の話。沼津アルプスの翌日は、世界遺産、韮山反射炉の見学。韮山反射炉は、幕末に、西欧列強に対抗するため、鉄を作り、その鉄から大砲を作ったものだ。反射炉とは、炉内で石炭を焚いて、空気を十分入れて、熱が反射して高温にするというタイプの炉である。
ガイダンスセンターで映像展示を見て、反射炉へ。保存のため何度も補修していて、最近補修が終わったばかりで、きれいな炉になっている。石炭とて鉄鉱石を入れて、高温で液体になった鉄を流し出す。また水車を使って、大砲の砲身をくり抜く作業を行ったそうだ。
この世界遺産は、明治日本の産業革命遺産の一部として登録されている。日本中全部で8エリア23資産もある。そしてこの世界遺産は、「シリアル・ノミネーション・サイト」という枠組みだ。個々の構成遺産では、世界遺産に認められなくても、ストーリーの価値が認められれば世界遺産になるというものだ。最近はこのタイプが多い。
この「シリアル・ノミネーション・サイト」、上手に使えばまだまだ世界遺産増えると思うな。現存12城はどうだろう。戦国時代のシンボルで、美しい天守は、現存しているもだけでも全国に12もある。これって、間違いなく世界遺産になるだろう。今のお城の世界遺産は姫路城だけだが、ケチなこと言わないで、全国の城が集まれば、いい知恵は出るだろうにね。