昨日の欧州ツアー記事で思い出した。脱炭素でアンモニアが注目されている。ガス主任技術者試験で、都市ガスの成分分析、3種類の不純物(総硫黄、硫化水素、アンモニア)は一定以上入っていてはいけない、となっていて、一部のガス事業者は成分検査が義務付けられている。
まあ、試験対策だからそのまま覚えるようにと指導はしているが、疑問を覚える。また、脱炭素でアンモニアは有力と言うことは何度も聞く。さて、アンモニアって何だ?
アンモニアの燃焼は、4NH3+3O2⇒2N2+6H2O だ。右側、燃焼時に二酸化炭素を出さない。出るのは、窒素と水だけだ。これが脱炭素に有力と言われるゆえんだ。
アンモニアは、常温常圧で、無色透明、刺激臭がある気体、液化しやすく輸送に便利、主な用途は、肥料、尿素、りん安、硝安だ。8割は国産、石油化学で生成される。
メリットは、アンモニアを石炭火力などでアンモニアを混焼すると、その分二酸化炭素を減らせる、また設備をそのまま使える。水素はまだ便利な輸送手段はないが、アンモニアを使えば、水素を運ぶキャリアとしても使える。
そしてデメリット、NOXが発生する,NOXは大気汚染物質だ。かつて公害問題が華やかりし頃、日本はその対策に熱心だった。また、アンモニアの生産過程で二酸化炭素を出す、さらに物量を確保するのが難しいことだ。これらを解決するべく、各社が研究、実験などを重ねている。
このくらいの知識があれば、アンモニアって話題が出たときでも、答えられるよ。