出口さんの書籍が文庫本になってる。という訳で購入。税別で550円、約300頁、ちょうど読みやすいサイズだ。後半は年代別にアドバイスしている。気になった点を三つ書く。
まず一つ目。「何歳が人生の真ん中か」、親がかりが終わって、成人した後、人生は85歳まで、この半分は30年ちょっと。ということから50歳が真ん中。
⇒ 私は67歳だから、陸上トラックで言うと3,4コーナーの中間地点ということか。まだまだ人生はあるな。あせる必要はない。
二つ目は、「悔いなし、遺産なし」、そして人間の幸福は、「喜怒哀楽の総量」だという。愉しみはプラス、悲しみはマイナス、が普通だが、両方ともプラスで考えたいということ。死ぬときにこの総量で評価するという。なるほど。そして、人生にそれほどチャンスはない。チャンスは何度でも訪れるというのは、理屈の上だけの世界。現実の人生ではそれほど、チャンスは多くない。「一期一会」だという。出口さんの経験も書かれている。
⇒ ネットや知人の口コミ等で知った面白そうな場所、イベントは、時間がないからとすぐには排除しないほうがいい、できるだけ行ってみることだ。チャンスはそうそうないから。事実これで私は出口さんと初めてお会いした、よし、これは実行だ。
三つ目は、自己実現、若い方は自己実現が何かがわからないという。でも出口氏は言う。「自己実現を望むなら、死ぬ間際の判断でいい」と。死ぬ間際でいい人生だったなと。年端もない若者が自己実現がわからないのは当然、自己実現は、就職情報誌やマスコミに煽られているからと。
⇒ う~む、そんなもんかな。私は結構自己実現してるようだが、何が自己実現かは、死ぬ間際でないと分からないもんだという。そうかもしれない。自己実現、あんまりこだわらないようにしよう。
読み終わって、いい本を読んだね。