今回のツアーで唯一、毛利に関係のない城、福山城だ。このお城は、関ケ原の後、西国大名の抑えに作った城だ。天守閣も長い間そびえていたが、太平洋戦争の米軍の爆撃で焼失してしまった。
そして、戦後再建されたが、今は耐震工事中、足場に覆われて天守は来年まで見えない。そこで天守以外の建物を見学する。
また、福山城は、関係者が、その昔、お城の中を鉄道を通した。従って、今も新幹線がお城の石垣のすぐそばを通っている。
まずは、現存する重要文化財の伏見櫓。三層で、他のお城ならこれが天守、と言ってもいいほどの建物だ。もう一つの重要文化財は、筋金御門(すじがねごもん)。扉に筋金が入っているところからこの名がついたらしい。だいぶ傷んで、扉がかしいでいる。
その先は、再建で、御湯殿、サウナのようなもの、殿様が街並みを見ながらサウナに入ったのか。さらにその奥は、月見櫓、鐘櫓もあるが、どうも形が変だ。
下に降りて石垣を見る。藤堂高虎の作った石垣は、石垣の下に犬走りが多いそうだ。最後は、工事中の天守に登って、出来上がった様子を想像する。そばには当時の天守の礎石がある。
時間がたっぷりあったため、福山城を2時間も見学し。3日間で、広島城、津和野城、萩城、岩国城、郡山城、福山城の6城を巡った、充実した旅でした。