さて、いよいよメインの竹田城、この城は室町時代に山名氏(応仁の乱で出てきた)が築いたが、秀吉が中国侵攻で落城させ、その上に本格的な石垣の城を築いた。関が原で西軍についた城代は敗戦で、この城も廃城になってしまった。
早朝5時半、宿を出て、駅裏の登山道を登り始める。真っ暗のためヘッドランプを付けて登る。夜明け前の登山は、もう慣れてるよ。
登ること45分で、入口受付に到着。車やバスの人がひっきりなしに登っていく。この城の通路はは、一方通行になっていて、我々も北千畳→二の丸・本丸→南千畳の順で歩く。
北千畳に到着。虎口もしっかりした石垣だ。いくらかガスが出ているが、それほど多くもない。雲海予報では「期待できる」だったが、今日はダメかと思いながら、二の丸・本丸へ。
一番高い天守台では、あふれそうな大勢の人が雲海を見ている。でもあんまり・・だ。本丸付近で記念写真を撮って、さあ、帰るかと、最後の石垣、南千畳へ。ここで意外なことが起こった。
下から雲が湧き出てきたのある。竹田の街には円山川という川が流れているが、そのあたりからガスが湧き出てくる。あっという間に、城の南半分が雲海に囲まれてしまった。夢中で写真を撮る。これはすごい。
城の北側は、雲はなく、朝日が山々に当たり、モルゲンロートになっている。
さて、そろそろ帰ろうか、というときに、雲海は文字通り、雲散霧消してしまい、わずかなガスだけが残った。不思議な現象だった。
下山も登山と同じ道を下る。30分ほどだ。暗かった登山道入口もしっかり見える。そして情報館から見上げた山の上には、しっかり石垣が見える。
この日の朝は、一生に残る体験ができた天空の城、雲海の竹田城でした。今日はもう一城、篠山城へ登城します。