資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

読後感想~無人島で唯一持っていくとしたら・・の歎異抄

2023年07月31日 | 読書感想

 

 無人島に何か一つだけ持っていくとしたら歎異抄だ、ネットで検索すると、これ作家の司馬遼太郎が言った言葉のようだ。その歎異抄を読む。歎異抄は解釈本が多く、今回は、五木寛之本だ。五木寛之、いつ以来だろう、学生の頃、五木寛之集や青春の門を読んだ記憶がある。この人の本を読むのは、たぶんそれ以来だ。

 歴史で親鸞を習ったときのことのおさらい。「善人ですら救われるのだから、悪人は救われないわけがない。」普通の日本語とは逆だ。これ、歴史の時間で習った。ただしその解釈までは習わなかったと思う。

 この本にはこう書いてある。親鸞の言う「善人」とは、「自分の力を信じ、自分の善い行いの見返りを疑わないような傲慢な人」だ。そのような人は阿弥陀仏の救済の対象ではない。必死の信心に欠けるからだ。そんな善人でも自力に溺れる心をあらためて、他力の本願に立ち返るのなら必ず真の救いをうることができる。

 私たちは、業が深い、この世を生きるものは、ことごとく業を背負っている。すなわち「悪人」だ。おのれの悪に気がつかず傲慢な善人でも救われるのだら、まして悪人は・・というのはそういった意味だ、普通の日本語とは意味が違う。

 これは、今の法律で言う「善意」のことと同じだ。法律の「善意」とは、良いことではなく「知らないこと」だ。「善意の第三者」とはそのことを知らない第三者だ。これに対して法律で「悪意」とは、知っていることを言う。その行為を知っていてやる「悪意」と知らないでやる「善意」の違いだ。親鸞と近代の法学とは、時代が違うが、偶然だろうね。

 さて、一読した感想。全部で70頁ほど、そんなに我慢しないでも読めてしまう。いろいろ書いてあるが、とにかく念仏を唱えよ、というのが多い。

 文庫本の帯に「生きるのがこわい、死ぬのがこわいーそんなあなたへ」となっているが。私は、まだ別に怖くもない。登山やお城、仕事など残りの人生を楽しく暮らしている、そんな人間には、この本、歎異抄は、今のところ、まだ合わないようだ。

 一応本棚に置いといて、時期が来たらまた読もう、と思った読後感想でした。

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ゆっくり&失敗百名山~8日間で百名山を3座、この日は谷川岳

2023年07月30日 | 登山&自然系資格

 日曜日(7月23日)は谷川岳へ。17日(日)には日光白根山、21日(金)には筑波山、という訳で8日間に百名山を3座登ることになる。脚の疲れは取れてはいないが、自分の予定では、この日しかないのだ。

 早朝、新幹線で上毛高原へ。バスで谷川岳ロープウエーに到着。夏休み最初の日曜日、ロープウエーは混んでるかと思ったそれほどででもない。そして天神平を9時半に出発、今日はソロ登山、ここまでは順調だ。

 谷川岳の双耳峰が見える。もう一枚は、日本三百名山の朝日岳、この山は知らないねえ。

 歩き始めると、すぐにお花が目立つ。最初はニッコウキスゲ、最後はアジサイかな。

 1時間弱で避難小屋に到着、汗が滝のように出てくる。この辺はまだ標高が1400~1500m、暑いね。

 ここからは岩が登場。途中でストックを仕舞い、登るが、手を使うとすごく疲れる。

 中腹でもお花が。

 天狗の踊り場に到着。一昨日の筑波山のせいだろうか、まだ脚の疲れが取れていないようで、ここで登るのを止めて、昼食。今日はもう帰ろうと思いながらの昼食だったが、食べ終わると、またやる気が起きて来た、登山再開!!

 肩の小屋まではもうちょっと。

 小屋近くの登山道に、ニッコウキスゲ、凛としている。

 小屋そばには、ミヤマキンポウゲか。

 小屋に到着後、トマノ耳へ。ところが山頂は人ですごい。もうこの山は3回目、登りはここまで。

 所要3時間、コースタイムが2時間半で、休憩と昼食を入れるとまあ、こんなもんか。下り始める。山頂付近は、風が涼しくて、お花畑がいいね。この辺は最高の道だ。

 下には、天神平が見える。あそこまで降りるのだ。この山の特徴は、登ってる人、降りてる人が見えること。

 という訳で、14時半に天神平に到着、所要5時間、標高差7百mと、岩も結構あり、ちょうどいい難易度の登山でした。また来年来たいな。

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森林インストラクター目指して~新木場の木材博物館へ

2023年07月29日 | 登山&自然系資格

 都心に出たついでに、新木場の木材合板博物館に寄ってみた。もちろん、森林インストラクターの学習である。新木場からのっぽのビルを目指して進む。3階、4階が博物館だ。

 まずは3階へ、森林に関する展示が山ほどある。説明員の方が来て丁寧に説明してくれる。これはありがたい。森林インストラクターの受験をするんだと言ったが、よくは知らなかった、代わりに、ウッドマスターの資格を紹介してくれた。まあ、考えときます。

 針葉樹は、仮道管。広葉樹は道管、講座のテキストは、モノクロでよくわからなかったが、ここではよくわかる。

 

 自然林と人工林の割合。データが古いと間違ってるんだよね。今は人工林の方がずっと多い。

 合板の製造法、一番知りたかったものだ。この図はわかりやすい。間伐材を中小径丸太とチップ用材に分け、挽く・剥くものと、さらに削るものに分ける。これで、製材や集成材、LVL、合板、パーティクル、ファイバーに分かれる。

 パーティクルとファイバーの粒の違い。本物を見るとよくわかる。

 テキストにない、CLT。集成材との違いは、直交して集成する。これって本試験には出題されたことがある。

 LVLの断面(並行してくっつける)とCLT(直交してくっつける)の断面。

 もう一枚、わかりやすい図があった。

 ロータリ―レースの機械。実演は時間を過ぎていたのでなし。木材をぐるぐる回して、刃物で薄く切っていく。リンゴの皮向きのような機械。これも初めて見た。

 4階は、子供達の工作教室。何組かが熱心に取り組んでいた。

 ネイチャークラフトの材料を売ってる。

 この博物館、所要時間は、30分から1時間ほど、森林インストラクターの学習にはちょうどいいですよ。

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ゆっくり百名山~91回目の登山、霧の筑波山は涼しかった

2023年07月28日 | 登山&自然系資格

 

 8月は今のところ、クラツーの白馬3日間に申し込んだけで、それ以外は予定がない。8月はとにかく暑い、ここのところ、高齢者遭難のニュースも多い。暑い時期はソロ登山は、ちょっと危険、行くならもっと涼しいところかな、トシも取ってるし。

 関東は7月22日(土)に梅雨明けしたようだ。私は、毎日スマホで、登山天気や、ヤマテン、てんくらをのお天気を見ながら過ごしている。この日(7月21日)は、梅雨明け前がだ、まずまずのお天気、近場の低山、筑波山に出掛けた。先月は出遅れたので、昨日は朝6時半にコンビニへ、コンビニで朝食をして、7時に電車に乗る。筑波山神社には9時前に到着。今日は早い、まだ暑くはなってない。

 いつものように白雲橋コースから登山開始、暫くは汗が噴き出すが、中腹からは霧、ガスってきた。源平茶屋跡からは、汗が乾き出し、涼しい中、登る。弁慶の七戻り、最初は怖いと思ったが、今は何も感じなくなった。もう一枚は、何といったかな、岩のトンネルだ。

 そして、山頂手前、ガスがだいぶ濃くなってきた。下界は暑いんだろうが、もう寒いくらいだ。山頂も展望はなし。まあ、涼しくていいな。御幸ヶ原に降りて、ソフトクリームを頂く。

 ケーブルカーで降りて、青木屋の日帰り入浴の露天風呂へ。いいい気持ちで入っていたら、若い男の子が団体で入ってきた。気分を壊すため、風呂から上がる。手帳を観たら、今日は91回目の筑波山登山。あと9回で百回記念になる。百回ではなんかやろうかな。でもこの山、何百回も登っている人いるらしいからね。

 筑波山神社の沿道のお土産店で「霧筑波(きりつくば)」というお酒見ました、アマゾンの広告で冒頭に載せたものです。

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目指せ五百資格~森林インストラクター林業科目

2023年07月27日 | 登山&自然系資格

 今年は、森林インストタクター資格を受験する。二度目の受験になる。5~6月に講座があり、その後、2サイクル目の学習に入っている。この資格は、他の資格と違って、合格率が30%くらいと、珍しく低い。従ってポイント解説と過去問題を解いて、ノートにまとめている。まずは林業科目、2サイクル目が終わったのでブログをアップする。

 林業科目は、①山村と農林業、②森林の効用、③森林の育成と管理、④森林の保全、⑤木材の利用、⑥特用林産物、と幅広い。そして、記述式の問題があることだ。○〇について、300字以内で書け、など、これ、厳しい、選択式に比べて、記述式は求められる理解度が全然違う。

 ①山村と農林業は、山村振興法と山村の再生あたり、いずれも記述式だ。この分野は得点が上げにくい。②森林の効用は、生物保全や水源涵養など8つの効用を覚える。こちらも記述式。③森林の育成と管理は、一番林業らしい、山に入っていると一番わかる分野だ。出題は森林の発達段階の特徴か。正誤と記述式が混在。

 ④森林の保全は、森林の計画に保安林、治山工事だ。治山ダムなど、この分野は私の専門は土木、唯一シナジーが出る部分になる。⑤木材の利用、木材の構造と木質材料、製材、集成材、合板、LVL、パーティクルボードにファイバーボード、これ一度本物を見て見ないとわからんね。

 木場に博物館があるそうだから一度行ってみるか。⑥特用林産物、木材以外の利用、キノコや木炭、漆、ワサビなどの知識だ。こっちはモノはわかるから、ある程度分かる。

 という訳で、林業科目のポイント解説と過去問題のまとめはA4サイズで17枚になった。この調子で残り3科目を進める。本試験まであと2が月半だ。やる気出て来たよ!!

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ゆっくり百名山~シャクナゲの大群落に出会った日光白根山

2023年07月26日 | 登山&自然系資格

 日光湯元温泉から白根山ロープウエイへ、バス停に9:10頃到着。帰りのバスは15:50だけ。この時間の勝負となる。ロープウェイでが上がると、大きな山体が姿を現す。これ、登るのかあ。

  登山道は、散策路もあり、結構整備されている。陽射しが入るので気持ちがいい。

 

 カニコウモリ。

 だんだん登っていくと、シャクナゲが現れる。

 そして、森林限界へ。

 ここらあたり、シャクナゲの大群落になってる。こんなにも多くのシャクナゲを見るの、初めてだ。

 ピンク色も。

 だいぶ山頂が近づいて来た。大勢人がいる。

 山頂直下の登り。火山だけあって、岩々だ。

 そして山頂へ。この山は、ここから北方面(東北・北海道)では一番高いそうだ。

 五色沼が眼下に、

 昼食中、ふと見ると、下に中禅寺湖が。

 下りにもお花が。

ハクサンフウロかな。

 シャクナゲは凄い。

 そして下山。午後は陽射しが変わっている。

 登りは2時間半、コースタイム5分オーバー、下りは1時間45分で15分ショートで到着。この山は七年前に一度登ってるが、当時とは脚力が違っていた。

 ロープウエ―の登り口で風呂に入り、お土産を買い、無事バスに間に合って下山。この後、日光湯元から東武日光駅へ、そして特急で春日部下車と、ながttwあ~い、帰路でした。でも好天に恵まれてよかった。写真もきれいに映りました。

 

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ほっこり私の百名湯巡り2〜日光湯元温泉

2023年07月25日 | 温泉&健康資格

 

 北岳間ノ岳から帰って三日、時はまだ梅雨、梅雨前線が日本列島を北へ南へ毎日動いてる。月曜(7月17日)、は絶好のお天気予報、という訳で、日光白根山に登ることに決めた。ただし遠い。前日の午後、日光湯元温泉に前泊する。

 東武特急とバスを乗り継いで18時頃、日光湯元温泉、日光グランドホテルほのかの宿樹林へ。三連休の中日、じゃらんだと、ここしか空いてない。

 温泉分析表によると、源泉は一つで、各旅館に配っているようだ。湧出量が338リットル/分というから一度に3百人が入れる量だ。

 この宿も、浴槽・脱衣所にはカメラは持ち込めないから、今日は温泉の写真はなし。温泉分析表からデータを読み取る。泉温74.6℃と高温、ペーハーは6.78の中性。溶存物質は、1.43gと、これも規定値をクリア。そして特殊成分では、総硫黄のうち硫化水素イオンがなんと16.5mg、で規定値の1mhを大幅にクリアする。

 硫化水素って、労働安全衛生法の酸欠の世界では、10ppmが許容濃度とされている。従ってこの温泉も常時換気をしていて、ちょっと寒い。

 陽イオンは、ナトリウムとカルシウム、陰イオンは、硫酸、それに炭酸水素が主だ。これで泉質は、含硫黄ーカルシウム・ナトリウムー硫酸塩・炭酸水素塩温泉(中性低張性高温泉)となっている。

 これって、旧泉質だと、硫黄泉、石膏泉、亡硝泉(亡は草冠)重曹泉、重炭酸土類泉となる。こんなにもいろいろな泉質が入ってる温泉って、私は初めてだ。

 というか、日光湯元温泉は何度か来てるが、ちゃんと分析表を見ていない、あんなちいちゃな文字がごちゃごちゃ書かれていてよくわからん表、見てる人なんていないよね。でもたっぷり楽しめる表なんですよ。

 もう一つ付け加えると、硫酸塩と炭酸水素塩、硫黄泉はどれも美人の湯。ペーハーだけは中性だが、美人の湯、四大成分のうち三つが入ってるものも、私は初めて見る。最後に温泉の泉質別適応症は、きりきずに皮膚関係が多い。

 風呂に入るときに、貴重品を預けるロッカーがあるが、そこで使う百円玉、真っ黒だ、おそらく硫黄の影響だろう。

 日光湯元温泉、もちろん日本百名湯にも入ってる温泉だが、あらためて来てみると凄い温泉でした。明日は、日光白根山、登るぞ。

 

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目指せ五百資格~マークシートセットが売られていたよ

2023年07月24日 | 資格学習法・自己啓発

 

 都内の書店に寄った時のこと、「マークシートセット」、なるものが売られていた。税込み530円なり。試験&資格マニアの私、役に立ちそうなものならと、さっそく購入。三菱鉛筆製だ。

 中には、キャップ付きマークシート鉛筆、マークシート用消しゴム、ポケシャ(鉛筆削りのようだ)、透明シース、それに入学試験のチェックポイントがセットになっていた。

 実際に少し使ってみた。鉛筆は確かに摩擦が少ない、セットの裏の説明では摩擦は半分だ。これで摩耗量も少ないというんだが、これはしばらく使わないとわからない。それに消しゴムも、マークシートをよく消せるようだ。

 これって、受験時の応援グッズとしてはちょうどいいんじゃないかな。次の試験、使ってみよ。マークシートを使う回数は、私、日本有数だとおもうんだけど。

 マークシートセット、これ三菱鉛筆以外にも、トンボやぺんてる、コクヨなども出してる。私が知らなかったただけかも。

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ほっこり私の百名湯巡り1〜城のホテル甲府

2023年07月23日 | 温泉&健康資格

 今日から新しいシリーズを開始する。このブログの百名湯巡り、ダラダラ書いてもしょうがない、番号を振る。百になるまでだ。

 さて、初回は、甲府駅前の「城のホテル」。北岳間ノ岳の帰りに泊った、ビルの13階にある温泉だ。ここは、もう3回目の宿泊になるが、源泉は「欣明温泉」という。温泉スタンドからのお湯だが、この泉質がなかなかなのである。

 泉質は「ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉(低張性弱アルカリ性温泉)」。泉温38.8℃と温泉の規定値をクリア。ペーハー8.4の弱アルカリ性、溶存物質が1.235g/kgと療養泉の規定値をクリアする。また特殊成分は炭酸水素ナトリウムも357gで規定値の340以上だ。炭酸水素ナトリウムは重炭酸ソーダ、重曹だ。

 ということで結構な成分を含んでる。弱アルカリ性で炭酸水素泉は美人の湯だ。美人の湯が肌の角質を落とすツルツル感を出すが、一方で、塩化物が多いから、肌を保護する保湿効果もある、リンス・イン・シャンプーの理想的な温泉だ。

 温泉の前には、江戸時代の甲府の説明がある。柳沢吉保が活躍した時代だ。狭間風の展示や、当時の貨幣などがガラスケースに入れて展示されている。この展示もなかなかだね。

 もう一つ、甲府駅前のこのホテルは、百名城甲府城、かつてのお城の構内になる。下には天守台や甲府駅などがよく見える。百名城の構内にあり、天守台のそばの温泉だ。江戸時代、このお城の中にも温泉が湧いていたそうだ。ただし源泉は当時とは別もの。

(甲府城の天守台がすぐ下だ)

(甲府駅前、復元の門もある)

 ということで、異例づくめの温泉です。甲府出張の際などはこの温泉を利用されたらいかが。

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ゆっくり&失敗百名山~天空の稜線歩き、北岳・間ノ岳その3

2023年07月22日 | 登山&自然系資格

第三日、第四日 

 朝6時出発、間ノ岳に向かって歩き始めたが、とにかく風が強い。一部の予報では風速20m/s と出ている。そして空は厚い雲。晴れそうにはない。二人で話し合って、引き返すことにする。事故があっては遅い。登る人、引き返す人が出ているようだ。

 再び仕切り直しで、北岳方面に出発。今日の予定は、間ノ岳ピストンで、北岳を経由して肩の小屋までの予定だが、ピストンを省略だ。

 登り始めてすぐに、雲が切れて晴れる。信じられないような快晴になる。15分くらいだろうか、今回の登山で唯一晴れた瞬間だった。天空の稜線、北岳に、富士山、間ノ岳を撮影することができた。

北岳

富士山

間ノ岳

 そして、スマホで三山を捕えたビデオをとることができた。こちらです。高望みはしない、これだけで、もう十分だ。

 そして、登る最中にウスユキソウを発見、今日はついてる。

 登るにつれて、ガスが出てきて、風も強くなる。岩のある角度によって暴風になる。このルートは、肩の小屋から北岳山頂への登りと違って、ペンキの印が少なく、しかも剥げている。従ってどの岩を進むかよくわからない。また、濃いガスで視界が聴かず、メガネが曇り、そして強風の登り。手袋が濡れて寒い。これが続くと低体温症になる。昨日歩いてきた場所だが、別の道を歩いているようで、緊張して登る。

 3百mの登り、コースタイムの1.5時間にプラス30分で北岳山頂に到着。ここで、二人ともやれやれ、緊張の糸が解けた。もう1時間も続いていたら、どうなったろうか。緊張で写真を撮る暇がなかった。そしてその後、ゆるゆると肩の小屋に到着。9時。早い時間だが小屋に入れてくれた。

 部屋は、改修したそうできれいだ。寝床は蚕棚のタイプ。これはいいね。そして、同じ風が強いため早々に戻ってきた登山客(高齢者が二組)とダベって過ごす。休憩時のコーヒーに、昼食時のラーメン・おでん、午後の休憩でお汁粉と、食べまくる。話しているうちに、まだキタダケソウが咲いてるそうで、案内してもらった。小屋のすぐ前だ。

ホントに咲いてる、初めて見るキタダケソウ、ラッキー。

 北岳、間ノ岳の稜線を歩いた記念に。

 夕食は、肩の小屋名物、豚肩のロース、ごはんの大盛りには北岳盛りというのがあるそうだ。一度見てみたいな。

 肩の小屋は快適に過ごせた。が唯一、トイレが外だ。夜中に二度ほど出かけた。

 翌朝は、6時出発。風が強いかと思いきや、それほどでもない。途中、雷が鳴って大雨になった。大急ぎで草滑りから、御池を下り、肩の小屋から広河原まで、所要4時間、ほぼコースタイム通りに下山できた。

 今回の登山、北岳・間ノ岳の稜線の素晴らしい展望を一瞬目にすることができた。一方、強風の恐怖も味わった、思い出多き山旅でした。

 

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ゆっくり&失敗百名山~天空の稜線歩き、北岳・間ノ岳その2

2023年07月21日 | 登山&自然系資格

 第二日 朝6時、白根御池小屋を出発。白根御池には山々やテントが映っている。

 二俣コース分岐まで約3時間、草すべりを登る。北岳は二度目だが、初めてこの名を聴いたときは、草が滑る、いやな場所と感じた。そうではない、急登なだけだ。昔、登山道がなくて、草の上を登った時は滑ったのかもね。汗をかきかき登る。登山道は、ずっと高山植物が並ぶ。これは飽きないね。

 シナノキンバイか、ミヤマキンポウゲ、似ている。

 ハクサンイチゲ? いつまで経っても覚えられないな。

 隣の尾根が見えて来た、いいなあ~。周囲が見えてくると疲れが吹っ飛ぶ。

 鹿柵、内は、高山植物がいっぱいだ。

 二俣、草滑りの分岐点。ここで標高約2,700m、約5百m登った。

 鳳凰三山の眺め、地蔵岳のオベリスクもちょっと頭が出て来た。右下は同行の配偶者。百名山ハンターだ。

 シャクナゲにハイマツの花。

 小太郎尾根分岐から肩の小屋へ。風が出て来た、北岳でこんな岩岩あったっけな。

 肩の小屋へ最後の登山道。

 そして、肩の小屋に到着。9時過ぎ、とほぼコースタイム通り。

 ここで、小休止、お汁粉を食する。お餅も入って、温かくでおいしい。さて、最後1時間弱で北岳山頂に到着。この山頂は二度目のため、さほど感慨はない。

 山頂直下で、チョウノスケソウを発見、あんまり見かけないね。

 北岳から、間ノ岳方面を眺める。前回ここから見て、この緩い尾根なら行きたいな、と感じた場所だ。

 小休止して、急な下りを下る、下が見え、風が強いため、やや恐怖感がある。慎重に降る。

 この当たりは、目印のペンキが少なく、あっても剥げている。通る登山者が少ないからだろうか。途中で一枚撮ってもらう、まだ元気だ。

 八本歯のコルあたりが一番の風だ。吹き飛ばされそうになる。この「八本歯のコル」、草すべりと同じだが、名前が凄そうで、危険な場所だと思っていた。私の軽アイゼンは六本歯だからね,歯が立たないか(笑)

 とにかく、ここを通り過ぎて、北岳山荘に12時半頃到着。所要6時間半ほど、長くはないのだが、緊張で結構疲れた。

 北岳山荘は、新築したばかりと聞いていたが、間違いだったようだ。建物は古い。寝る場所は、大部屋で仕切りがあるだけ、一人分のスペースは荷物を置く場所もないほど狭い。

 食堂でゆっくりと過ごしたいのだが、食堂の窓が開放されていて(多分コロナ対策だろう)、とにかく寒い、着こんで過ごす。他の宿泊者もまだ到着していないようで、ダベる相手も配偶者だけ。なんとなく過ごして、夕食。トイレは小屋の中、階下だ。まあ、まだいい。明日の強風に心配しながら、19時半に就寝。今日はさえない山小屋生活だった。

 第三日に続く。

 

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ゆっくり&失敗百名山~天空の稜線歩き、北岳・間ノ岳その1

2023年07月20日 | 登山&自然系資格

 今年の夏山最大の目標は、南アルプス、北岳・間ノ岳の稜線歩きだ。この稜線は、北岳3193mと間ノ岳3190mを結ぶ、3千mの稜線、日本一標高の高い稜線になる。前から一度は歩いてみたいと思っていた。ただし、かなり遠い。今日は計画と、初日の様子。

(計画作り)

 計画は、四泊五日。梅雨明け後は暑くなるので梅雨明け前に計画。早朝自宅を出発し、特急あずさで甲府へ、バスに乗り換えて広河原へ。到着はもうお昼になる。ここから標高差7百m、2時間15分で、初日の小屋、白根御池小屋へ。ここは以前、北岳に登った時に泊った宿だ。そして、今回は配偶者と二人連れ。配偶者は百名山の残り4座と、今年は気合が入ってる。

 第二日は、御池小屋から、肩の小屋、北岳山頂を経て、北岳山荘へ。キツイ登りと稜線歩きだ。標高差約1千m、第二日の宿はここだが、昨年まで改修で使えなかった小屋だ。先日NHKラジオの山カフェで中継していた。泊るのが愉しみである。

 そして、第三日は、いよいよ北岳~間ノ岳の稜線歩き。標高差3百m、往復3時間弱だが、風、強そうだな。そして、北岳山荘から、北岳山頂を経由して肩の小屋まで戻り一泊。ここも標高差3百m。

 第四日日目は、下り、標高差15百m。できれば登りと違うコースを使いたいものだ。午前中に広河原に降り、甲府へ行く。そして、甲府市内で、入浴・着替えて、打ち上げ、翌朝、最終第五日に帰宅する。

 こんな計画だ。歩きは、コースタイム上は午前中、午後からは小屋でまったり。雷の予想もあるためと、トシを取って万一に備えてゆっくり登りたいということで計画した。Youtubeのカホちゃんの北岳間ノ岳は、一泊二日でこの行程だ。いかにゆっくりしているか。荷物は今シーズン、初めて45リットルの縦走用のを使う。

(初日)

 7月10日(月)午前11時、北岳の登山口、広河原に到着。ここから長い日程が始まる。お天気は下は曇り、山の上も曇りのようだ。

 ここから約3時間、白根御池小屋までが今日の行程。登山道はわりかし整備されている。標高は、日本第二位の山、登山者も多いしね。

 晴れ間も見える、いいぞ。

 半分ほど登っただろうか、反対側に、鳳凰三山が見え始める。真ん中は観音岳、左の地蔵岳のオベリスクは山に隠れている。昨年秋に登った山だ。

 高山植物もボチボチ、現れてきた。

 そして午後二時、白根御池小屋に到着。この小屋は新しい。部屋は空いていて、6人部屋に我々夫婦二人、ということは個室になった。そしてトイレも廊下の向かい、すぐそばで便利。夕食は17時から、朝食は5時から、朝は6時出発が可能だ。そして、ケーキやコーヒ-もある。コーヒーのある小屋は好きだね。

 明日、第二日に続く。

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目指せ五百資格!合格祝いを肉の万世で

2023年07月19日 | ガス主任技術者・エネルギー管理士

 先日、都内に住んでる子供達から、父の日のお祝いを貰った。お返ししようとして、伸び伸びになっていたが、ようやく「肉の万世」秋葉原本店で、ステーキを御馳走した。肉の万世は、ビル1棟ごと肉の店である。

秋葉原万世橋そばの肉の万世、屋上の牛がシンボル

 実は、この肉の万世、私は、現役時代から何度も使っている。現役時代に、私は、部下の育成策の一つとして、国家試験「ガス主任技術者試験」の合格目標(合格者人数)を年間の目標に挙げていた。年間3人位だったと記憶している。

 当時の会社の業績評価システムは、上司の目標をそのままブレイクダウンしたものと、自分で設定するものがあった。トップダウンとボトムアップの組み合わせだ。自分で設定する方にこれを入れていた。

 これって、なかなか難しい。なんせ達成には、合格してもらわないといけない、いくら努力しても結果(合格者)がでないと目標達成とはならないのだ。それも部下がその気になって努力してもらわないといけない。合格率は乙種で全国平均で20%ほど。従って、これを目標に挙げている人は少なかったはずだ。でも私は無類の資格好き、模擬問題などを自分で作って、メールで受験する部下に送ったりしていた。

 そして、合格すると、この肉の万世秋葉原本店で御馳走するのである。ここには当時、ステーキとロブスターのセットがあった。(今でもあるかな)これはなかなか食べれきれない。私も御馳走はするが、自身は食べたことがない。きっとお腹に入りきれないだろう。

 そのうち、月初めの月例集会で、肉の万世の牛のマンガを入れて、頑張れと言うと、「合格したら万世だ」が合言葉になった。 

 という訳で、当時を思い出し、御馳走をしたのである。結構美味いね。写真は5オンス、私はこのくらいがちょうどいい。

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ときめき百名城巡り~琵琶湖のほとりの二つの城、高虎の縄張り、膳所城

2023年07月18日 | 城郭検定&日本百名城

 琵琶湖のほとりのもう一つの城、膳所城(ぜぜじょう)に行く。京阪膳所本町で下車。下車して琵琶湖方面に歩いていく。膳所高前を通る、ここ有名な進学校だっけな。

 遠くからでもお城が見える。ここ、お城なかったはずだが、近寄ってみると市の施設だ。しかも、上だけがお城の作り。

 公園には、施設案内がある。ここは琵琶湖に突き出たお城だった。

 復元だろうか、公園の入口に、高麗門がある。

 後ろから見たところ。

 お堀も残っている。

 膳所城の石碑。

 突端近くには、天守閣跡の石碑。

 このお城は、関ケ原の後、大坂の陣に向けて、家康が藤堂高虎に命じて、作らせたものだ。江戸時代は、琵琶湖に映える水城が、美しかったという。

 湖面そばに石垣。

 石垣の残りがある。

 お城から琵琶湖に降りれたんだろう。

 公園の端に、橋が架かっている。その先の建物もお城風だ。

 公園を出て、駅に向かっていると、中大手門跡が出て来た。ここまで城内だったのか。

 このお城、よくは調べてはいないが、戦いがあったとは聞いていない。江戸時代の平和な時代の水城で、美しさが取り柄だったんだろう。明治に入って、惜しいが廃城となってしまった。

 六甲山に登り、有馬の金泉銀泉に浸かり、兵庫県、滋賀県を巡ったお城巡り、3日間の旅を長々と書き綴りました。ブログは合計7件、以上で終わります。

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ときめき百名城巡り~琵琶湖のほとりの二つの城、蛍の城、大津城

2023年07月17日 | 城郭検定&日本百名城

 

 兵庫県のお城を見学した翌日は、昼から雨の予報。じゃと、朝6時前に新大阪駅から電車に乗って、琵琶湖畔の二城へ。まずは、京阪びわ湖浜大津駅で下車。

 駅前が琵琶湖だ、そして駅前のロータリーに、大津城の石碑がすぐ見つかった。

 そばによって確認。

 石碑の前には、大津城の縄張が書かれている。

 結構大きいな、北半分は琵琶湖、南側は大きなお堀だ。そしてこの現在地は、本丸に当たる。

 おお、ここが「塞翁の盾」の舞台か、また「蛍の城」の舞台か。

 でも手掛かりになるものは何もない。見上げると比叡山だけは変わりないだろう。

 歴史では、関ケ原の直前、西軍の大軍の将、立花宗茂が、ここ大津城を守る蛍大名、京極高次を攻めた。しかし、落城が関が原に間に合わず、東軍が勝ってしまった。立花が関が原に間に合えば、勝敗はどうなっていたかわからない。そんな小説、ワクワクして読んだものだ。

 ここがその舞台なんだが、ちょっと寂しいね。次は、その落城した木材も使って築城した膳所城だ。

 

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