私は、ガス主任技術者に加えて、土木施工管理技士の講座もやっている。1級の資料改定時期だ。昨年から工学基礎という分野ができた。どんな問題かと思ったら、3力学(さんりき)の土質力学、構造力学、水理学の基礎部分だった。
今年はここを資料改訂に入れないといけない。そこでどんな出題だったか、じっくりと分析した。まず土質力学の1~2問目、土の構造と粒径加積曲線、それに三角図だ。3~4問目は、構造力学。図心と2箇所の集中荷重がかかった曲げモーメントだ。そして水理学の5問目は、管路の連続の式、こちらはガス主任の流体と同じ分野。
ついでに2級も見て見ると、土質は、土の構造と粒径加積曲線。構造は、支点、図心と単純ばり、水理は、開水路のマニング式、ベルヌーイの定理だった。1級をやや簡単にした感じ。また複雑な計算問題は出題されていない、いずれも概念を問う問題ばかりだ。
この辺の問題、私が学生の頃、学習したものばかり、しかも教科書の一番先に出て来たもの。つまり一番簡単な問題だ。土木を学習してきた受験生にとっては、確実に取れそうな問題の気もする。
今年はどんな問題が出題されるか。この辺を考えるのは楽しい。私の毎年改訂している資料は、ポイント解説(テキストに相当する)、演習問題(過去問題が中心)、そして模擬試験(こちらもも過去問題)を作る。ポイント解説は、出題がまだ1回だけと、乏しいから、推定が難しい。出題範囲を広げると、3力学ともテキストが各々1冊分あるから、キリがない。どうしようかな。
結局、土質力学は、土の構造、土粒子の粒径区分、粒径加積曲線、それに三角図にした。


構造力学は、支点、図心、それに集中荷重の単純梁、等分布荷重の単純梁、集中荷重の片持ち梁、いずれも曲げモーメントを解説。

最後に、水理学。ここは、ガス主任試験の基礎理論と被ってるから、選択も簡単だ。過去問題に従って、管路の連続の式、開水路のマニングの式、ベルヌーイの定理を取り上げた。


演習問題は、土木1級、土木2級それに土木職員の公務員採用試験問題も入手して、演習問題、模擬試験問題で、合計12問準備した。これがスタートで試験の度に新しい出題を少しずつ増やしていくことになる。
工学基礎、何でこの分野が試験に新たに入ったのか、調べてみたがよくわからない。しかし、この辺の知識の乏しい人が、転職などして、1級に挑戦してるんだろうね。