標記の新書を読む、世間(というかオールドマスコミ、地上波マスコミ)のニュースは、ちょうどトランプ関税で一色だ。本書では、トランプは関税以外に、いろんな大統領令を出している。その一部を紹介。
①犯罪外国人を追い出す、グアンタモ基地に3万人の収容所を作っている。②米国は、原則的に難民は受入れない。③米国で生まれた赤ん坊は米国人だが、不法移民や旅行者は除外。④トランスジェンダーとなった女性は、女性スポーツから排除。 ⑤こども(19歳未満)の性転換手術は禁止。⑥米軍からトランスジェンダー思想を排除。⑦DEI(多様性・公平性・包括性)プログラムはは排除、人事評価に考慮しない。⑧USAIDの人員を1万人から290人へ。これは関税の前に話題になった。⑨米国が参加し資金を提出しているすべての国際機関を精査する、特にWHO。⑩貿易、対日本では日本の貿易黒字の是正。
⑧と⑩以外は、日本ではあんまりニュースになっていないが、トランプはいろんなことやってるね。米国民からいくらか批判は出てるが、基本的には米国民(特に共和党支持者)は支持してるんだろう。
さて、⑩についての私見を書く。オールドマスコミ・地上波マスコミは、日米貿易摩擦のように報道しているが、私は、そのレベルの話じゃないと思っている。貿易摩擦なんて過去何度も起こっているが、今回は違う、米中の対立だ。米国は、軍事、貿易、文化など全て不公正なやり方で伸びている中国を潰したいのだ。その一環として日米貿易がある。
今月末に、日本政府の一部が中国を訪問する予定だ、よく訪問するなと思う。最近も行ったばっかりじゃないか、どうも中国から呼びつけられてる気もするが・・ 幾つかの動画で言われているが、これやると、トランプから酷いしっぺ返しを食らうだろう。日米交渉のさなかに、中国訪問だって、完全に狂ってる。
じゃ、トランプはどう出るか、中国製品を日本経由で輸出するのを避けるため、日本の関税を中国並み(100%とか)にするとか、今の日本政府は交渉相手にならない(つまり内閣は総辞職しろ)とか、シンゾーの敵だから言いかねないな。
日本は中国を向いているのか、米国を向いているのか、はっきりしろ、というだろう。ということは親中派、媚中派の多い石破内閣では、もう持たない。財界も黙ってはいないだろうし、選挙の時期にも重なる。こんな事態、何十年に一度のこと、政局、眼が離せないよ。