また日本の農業を犠牲にするのか

安倍首相がトランプと話し合いをして、日米貿易協定について「ウインウインの関係で取り決めた」というような意味のことを言って、日米対等を誇った。この人はいつも調子のよい(つまり日本にとって対等、不利にならない)ことをいうのだが、その実は正反対になるのではないか。

トランプは自分の主張を日本に対して通した。つまりアメリカの農民にとっていい答えを示したということを強調していることは、これを意味するだろう。日本の農民に苦痛をあたえアメリカの農民にとってプラスになるということだ。アメリカ産牛肉や豚肉の関税を安くして日本がどんどん輸入しやすくする。それは、日本の畜産農家を苦しめることになる。どうしてウイン・ウインなのか。

地方創生とか、憲法改正による新しい日本とか、うまい言葉をつかった政治が行われているが、いつも感じるこの「言葉だけの政治」に恐ろしさを感じる。昭和10年代、日中戦争から太平洋戦争に進む日本の政治を思い起こさせると言っている人がいるが、そういうことも杞憂ではないのでは、と思うのだが。

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