異次元の少子化対策。「高齢者の負担を増やすよ」と

昨年1月に岸田首相が「異次元の少子化対策」を進める、と大ボラを吹いた。それがどういう果実を実らせようとしているか、まだ私には分からない。

今日、例のマイナンバーカードの有効性が切れるゾ、という「警告」を受けて区役所に行った。区役所で、マイナカードの「電子証明書の有効期限」がこの9月に切れるので、「2029年の誕生日」までに手直ししてくれた(黒スミで訂正)。別にカネはかからないが、たいしたことでもないのに小一時間はかかった。こんなことを全国民に対して一定期間をおいて行うことになっているのか、と詳しいことは知らないが、少々驚いた。

この時に区役所からもらった「令和6年度からの後期高齢者医療制度の見直しに関するご案内」という4ページ建てのキレイな資料(厚労省発行)に少々気になる記事があったので紹介したい。

2つの「ポイント」が強調されている。その一つ目は「後期高齢者の保険料」と「現役世代の支援金」の伸び率がおなじとなるようにします。これまでは、後期高齢者は1.2倍、現役世代は1.7倍。現役世代の負担がより重くなっていたから。
二つ目は、出産育児一時金の費用の一部(7%)を後期高齢者の保険料から支援します、と。

総じて、これまでは高齢者優遇措置だったが、今年度からはそれを改める。つまり高齢者の負担を大きくしたい。ということだ。具体的に金額でどういうように変わるか、詳しくは分からないが、その発想が非常に不愉快ではないか。少子化対策として若い女性が出産を安心してできるように経済的な面から(行政が)保障することは当然であるし、必要なことだ。しかしこの必要なカネを高齢者が負担するようにするという発想はどうなのだろう。

この「ご案内」の内容がどの程度一般的に認知されているのか、分からないが非常に不愉快な思いをしたことの報告。


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