松本清張の「日本の黒い霧」

NHKのドキュメンタリー番組で、12月末から松本清張原作の「帝銀事件」が放映された。 私はまだ大学時代、卒業後の教員時代だったと思うが、松本清張という推理小説の作品がたくさん話題になっていた。私も、この人の小説が好きで、たくさん読んだことがあった。そして最近のNHKの番組に接して松本清張の小説に回帰してみたいと思い、図書館からまいず借りたのが、「日本の黒い霧」(「(株)文藝春秋発行」・1972年 . . . 本文を読む
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三浦綾子作 「銃口」1(作者のこと、昭和初期の日本社会のことなど)

 かつて、和寒町のとなり(行政では和寒町に属するがJR駅では隣)に塩狩駅があるが、この駅の近くにある「塩狩峠記念館(三浦綾子旧宅)」に行ったことがある。  三浦綾子という人は、旭川市出身の作家で、彼女は朝日新聞公募の小説に「氷点」が入賞し一躍作家としてデビューした。1966年にベストセラーとして非常に有名な作品になった。作家としてのスタート作品の「氷点」は、この年にスタートの「笑点」ネーミングの元 . . . 本文を読む
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「おくのほそ道」8(尿前(しとまえ)の関)

宮城県大崎市鳴子温泉字尿前地というのが今の地番のよう。住人はいないという。芭蕉のころ、ここに関所があった。出羽国に向かう途中だ。芭蕉たち一行は関守にあやしまれたがなんとかして関を越す。日が暮れたので、山中で国境を守る人のウチに泊めてもらった。この時に感じたことなどを句にした。 蚤(のみ) 虱(しらみ) 馬の尿(しと)する枕もと  地名が尿前だ。地名に関してのネットでの説明・ 源義経一行が平泉に . . . 本文を読む
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「おくのほそ道」7(番外編。モンゴルの英雄ジンギスカンは義経だった!)

平泉での義経主従の最期に関する記憶が、芭蕉の「ほそ道」の旅のいわば頂点(山本健吉氏)の内容になっていると指摘される。これに関連して私的な感想などを。 日本史上の「有名人」で、もしフアン投票などをやったら、源義経はトップの位置にランクされるのではないだろうか。人気を得る一つは彼(女)がある種の悲劇的な運命におかれていたことと関係があるだろう。聖徳太子しかり(人徳者の太子の子どもたちが蘇我氏に殺され . . . 本文を読む
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村上春樹著「色彩を持たない田崎つくると、彼の巡礼の年」

36歳、独身の主人公が、色をもつ名前の友人や恋人との、まさに巡礼のごとき遍歴をする小説である。読み出したらなかなか本を離せないという、最近では珍しい書であった。著者独特の、人間の関係や男女の関係の実に微妙な描き方に感心したり、感動したり。 . . . 本文を読む
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卒業式

明後日(2日)が卒業式だ。卒業証書の記名OK、式場の横幕OK、それほど多くはないのだが、それなりに神経も使うし、筆字の練習も多少はする。あと残りは当日の式辞文章の検討だ。明日はこれに神経を使おう。 . . . 本文を読む
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紙を遠ざける?

紙の使用を少しずつ減らしたい、という気持ちになっている。必要で最小限のメモはスマホで行う。ところが、ちょっとの記憶をたどるためにスマホなどを開くことになり、これは相手に対してどうも落ち着かないイメージを自分自身がもつ。 . . . 本文を読む
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未来志向と歴史認識

日韓問題が論じられるたびに、表現されるキーワードは「未来志向」である。これは当然にも現在両国にある諸懸案事項を解決するためには未来に向かってベターな方策を探ろうということだが、同時にこの解決は容易ではない、ということも暗黙の前提だ。そしてこの諸懸案事項の中には過去の、特に日本が行った対韓国政策への評価の問題もある。 . . . 本文を読む
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雪とのたたかい

「雪と楽しむ」と言いたいが、そういう言葉はココロにウソをついているという感じだ。とにかくこの冬は雪が多い。朝雪かき、若しくは雪の降り具合を見て舌打ちをしたりほっとしたりの毎日だ。まさに「雪とのたたかい」の日々が続く。 . . . 本文を読む
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内閣支持率も高いが原発やめたい率も高い

朝日新聞の18日の記事。安倍内閣支持率は62%で不支持率が17%。有権者のかなり多くが安倍内閣を支持しているという数字である。特に経済政策が支持の大きな理由のようだ。「コンクリートから人へ」がUターンしていく傾向は顕著。何はともあれ道路、公共事業だ。そのためには生活保護費などはどんどん削ってもしかたがないという国民の気持ちなのだろうか。 同時に朝日新聞は原発の今後について国民の意見を報道している . . . 本文を読む
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