大学生の数学力

一昨日に続いて「大学生の数学力が低下」したことについて。主として読売新聞記事に関連してである。「大学生 数学力危機」と大見出し。たしか1990年代末ころにも「分数もできない大学生」と騒ぎがあったと記憶している。今回は「日本数学会」という団体が全国48大学の入学直後の学生6,000人弱の協力によって調査した。問題は小中学校で学ぶ内容だそうである。 . . . 本文を読む
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北海道の「学力危機」を考える(2)

先日来の「読売シンポ」に関連して。私はフロアからの発言の機会があって、時間足らず・言葉足らずだったことが遺憾ではあったが、おおよそ次の3点について触れた(つもりだった)。もちろん、講演者やシンポジストの提言と発言内容については異議のないものではあるが、 . . . 本文を読む
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北海道の「学力危機」を考える(1)

2月18日(土)、読売新聞主催の教育シンポジウム「北海道の『教育危機』を考える」が行われた。「釧路の教育を考える会」の副会長三木克敏さんが基調講演を行った。釧路の子どもたちの低い学力を憂慮し「学力向上のための市民運動を進め、条例づくりや釧路独自のテストを行うようにさせてきた。その結果子どもたちの学力は向上してきている」ことを基本においた内容である。基礎学力を小学校4年レベルにおいて、誰でもこのレベルの学力を身につけるように学校も父母も地域も全力をあげる、ということを強調した。釧路は北海道の縮図であり、ほおっておけば北海道の子どもたちの学力は低下するだろうとの危惧がこの「学力危機」シンポの契機である。 . . . 本文を読む
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「学力」問題6(あらためて強調したいこと)

2008年に改訂され11年から全面実施される新学習指導要領(09年度から先行実施されているが)は、「生きる力」「基礎基本の強化」が特徴である。そのために授業時数が増大する。今まで以上に、子どもたちは「勉強」「勉強」と追い立てられることになることは必至である。ついて行ける子どももたくさんいるだろうし、文字どおり期待どおり学力を向上させることのできる子どもも多数いるだろう。しかし教育・学校全体が本当に「前進」するのだろうか。 . . . 本文を読む
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「学力」問題5(「学びへの意欲」の問題)

学力に関して、小中高大の各段階の教師たちが一番悩むことは、今の子ども(若者)たちの学びへの意欲の欠落に関することではないだろうか。競争あるいは受験のために必死で身につけた「学力」はすぐ剥落する傾向がある。その後は「やる気」がなくなる。 . . . 本文を読む
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「学力」問題4(いわゆる基礎学力)

1月12日の読売新聞の教育問題世論調査によると「学力向上のために基礎や基本をしっかり教えるべき」というのが95%の声になっている。(これについて20日のブログでちょっとだけコメントした)。 . . . 本文を読む
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「学力」問題3(「学力」の比較?)

「学力」というものを、暗黙の理解として「測定できる学力」すなわち点数として評価できる部分としていわれる。ある人(岸本裕史氏)はこれを「見える学力」といい、A学力(志水宏吉氏「学力育てる」)といったりする。そして「見えない学力」とか、思考・判断・表現のB学力、意欲・関心・態度のC学力などと区分する。 . . . 本文を読む
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「学力」問題2(「経験重視」と「知識重視」)

戦後の日本の教育史は、声高に叫ばれる学力論の特徴によって区分されてもよいといえる。一昨日記したように、学力問題ほど誰でも語ることができ、また反論できるテーマはない。何よりも今の教育・学校を厳しく批判できるのである。だからマスコミを巻き込み大きな学校教育批判の波をつくる。そこでは、「学力」をどうとらえるかなどは一部学者に任せて、それぞれが自由な「学力観」をもって議論する。 . . . 本文を読む
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「学力」問題1(学力向上策)

この数十年間、学力に関して云々されたことをメモってみる。 2000年前後に「分数ができない大学生」が発刊された(東京経済新報社)。このころ、あいついで大学生の学力低下が叫ばれていた。そしてさらに「ゆとり教育は学力低下をもたらす」と「ゆとり教育」は02年から始まる(学習指導要領)のだが、その前からこういうことが言われ出した。 . . . 本文を読む
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読売「教育問題世論調査」2

この世論調査の質問はどういうようになされたか。 まずQ1で「小6と中3の全国学力テストで北海道は全国平均を下回り、小6では全国最下位の科目もあったが、知っていたか」、Q2はこのことを「問題と思うか、またはとくに問題はないと思うか」、Q3は「学力が低い原因はどこにあるか。いくつでも選ぶこと」(子ども本人、家庭、教師、校長、教育委員会、教職員組合、その他)、などである。 . . . 本文を読む
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