この25日、「沈黙」という小説を紹介した。今回の「女の一生」はその流れに位置するキリスト教抑圧とこれとの切ない闘いを描いた小説だ。500ページ近い長編小説。「沈黙」に続く文学の世界を堪能したという思い。
時は明治維新直後の日本(主たる舞台は九州長崎、主人公はキクという女性)。
日本でキリスト教禁制が解かれるのは明治6(1873)年のことだった。だから、四民平等、文明開化をうたう「ご一新」ではあっ . . . 本文を読む
昨日のこのコーナーで、佐渡の金山跡地を世界遺産として登録するという政府の方針はいい、そして韓国などからの批判(金山で労働させられた人たちの中には朝鮮など『外地』から強制的に連行された人たちもいたことを明確にすべき)に関連して、その旨はっきり分かるように示す必要がある、ということを記した。
今日の「しんぶん赤旗」は、これに関連して、2015年長崎県のいわゆる「軍艦島」を世界遺産登録の際、日本政府は . . . 本文を読む
今日28日に政府は新潟県の「佐渡島の金山」をユネスコに世界遺産として推薦する方針を決めたという。これについて、韓国が「佐渡金山の労働に朝鮮半島から多数の労務者を強制的に連れてきて働かせた」という負の側面が大きいということで反対していた。しかし政府はこれを受け付けなかった。
私はこの方針が適切だと思う。そもそも歴史的な建造物は大なり小なり「強制的労働」という側面があった。外地からの労働者であったか . . . 本文を読む
私はこれまで2度「救急車」のお世話になった。それはいずれも今日1月27日だった。1回目は2017年。心筋梗塞だった。2回目は昨年。めまい、高血圧など。
他に救急車ではなかったが、2014年には前立腺異常でこの日入院した。
だから、数日前から27日には「気をつけなければ」という気持ちがあったが、今日は今(19時)のところ異常はない。
まわりからも健康関係の話が出ない日はない。誰が急逝したとか、救 . . . 本文を読む
江戸幕府の宗教政策関連の資料を読んでいて、キリスト教政策が具体的にどういう展開をしていたのだろう、という思いから、「そういえばずっと以前『沈黙』という小説にもとづく劇(映画だったか)を見たことがあった」ということに気づいて、この小説を図書館から借りて読んだ。
私の思いとしては、本当に久しぶりの文学という感じだった。
江戸時代も鎖国・禁教政策が定まっていたころ、あえて長崎の地を踏んだポルトガル人司 . . . 本文を読む
公的年金を22年度から前年度比で0.4%引き下げるという。これは2年連続。
感染者増大は「過去最大」。そして物価は高騰する。
先日の国会で岸田首相は、新しい資本主義で国民の所得は増やすと強調した。これはウソ。
20日の「しんぶん赤旗」に、世界9か国の大金持ち100人(以上)が、この世で困っている人がたくさんいる、富の格差も増大している、必要ならオレたちはカネを出すから課税してくれ、といっていると . . . 本文を読む
もう終わりに近づくか、と何度も思ったが、いつもこの思いは裏切られ「過去最高の…」というセリフが続く。新型コロナとの闘いはいつまで続くのか。
今日20日の20時段階で全国の感染者数は4.6万人、東京が8600人で北海道も1400人。とにかく外出は極力しない、「不要不急の」と言われるが、「どうしても」以外の外出はしないことにしなければダメなのではないか。
私など、仕事を終えたから外出の必要性はあまり . . . 本文を読む
道新の文化センターが主催している「教科書の名作を学び直す」という講座に出席している。講師は元北海学園大の荒木美智雄講師。今回(18日)は「オツベルと象」。宮沢賢治の短編童話。
全文読んで、この作品から30の「謎」があると指摘する。そしてこの謎について説明と解説をされた。例えば、登場する象は「白象」だが、なぜタイトルに「オツベルと白象」にしなかったか、とか、六が多く出る。六台の稲こき機械、十六人の百 . . . 本文を読む
この数日の大雪障害が大ごとになっている。まず歩行者用道路の除雪がまったくひどい。これまではどれほど雪が降っても主な通学道路は歩行にそれほど支障はなかった。しかし今年は暖冬傾向でもあるからか、道路はでこぼこ、そしてすべって歩くことが非常に難儀。ちょっと気をぬいて急ごうとすればすべって転ぶという状態。
雪が問題だということだけではないようだ。これまでの除雪の作業をする人たちを十分手配、配置できないと . . . 本文を読む
昨日、岸田首相が「施政方針演説」を行った。これが今朝の新聞等で大きなニュースとして報じられている。
かつて、安倍晋三氏が何度かこれを行ったが、私のメモで言えば、2015年2月の演説で「戦後以来の大改革」を唱えた(15年2月13日のブログ)。そして翌年1月には「挑戦」オンパレード、大体20回以上はこの語をはいた(16年1月24日)。
そして今回の岸田氏の演説で印象に残るのは、この冒頭(①はじめに) . . . 本文を読む