曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

蝶小屋に 今年も新しい蝶がやって来ました

2020年05月08日 | 日記

私の小さな蝶小屋

1週間ほど前に小屋の中を以前と比べ模様替えをしました。以前はいろんな蝶を中で飼育できるよう沢山の種類の植物が混雑に植えてありましたが、最近はマダラチョウしか飼育しないのでキョウチクトウ科の植物を中心に植え変えたのです。

 


 今年もマダラチョウをいただけるということで4月から飼育小屋の準備をして待っていました。それが今朝届くというメールが入ったので朝からそわそわと到着を待っていました。とりあえず3種類のマダラチョウが来ることになっています。ツマムラサキマダラとスジグロカバマダラ・カバマダラです。みんな熱帯から亜熱帯に生息している品種なので夏場は飼育が楽なのですが、日本の冬は寒いので保温設備のある温室でないと飼育できません。我が家の飼育小屋には保温設備が無いので今年の1月まで生き残っていたカバマダラは全て大きな温室のある昆虫館へ疎開させました。4月初めに問い合わせたところみんな元気で暮らしているそうなので安心しました。

10時ごろ宅配のクロネコさんが配達してくれたのですぐに箱を開いて蝶たちを出してやりました。三角紙から出すとみんな元気に飛び始めました。中には出るとすぐに花の方へ行って吸蜜を始めるのもいました。みんな元気に着いたので一安心です。

 


新しい蝶の到着

 

 

まず最初はツマムラサキマダラです。

可愛いものです。

 

長旅お疲れさん。お腹が空いただろう、しっかり蜜を吸いな。

 

次はスジグロカバマダラ

三角紙から出すといきなり飛んで行きました。

 

またツマムラサキマダラです。

 

最後はカバマダラ

すぐに小屋になれました。

マダラチョウの食草

イヨカヅラ

サカキカヅラ

 

また毎日が楽しくなりそうです。


今夜初めてホタルが飛んでいました

2020年05月07日 | 日記

今日の花

勿忘草   ミニタイプのワスレナグサです。

 


 今夜は思わぬところでホタルに出会いました。ゲンジホタルです。5月7日の初見は私としては今までに最も早いと思います。普段は夜に出歩くことはほとんどありませんのでホタルを見つけることはないのですが、今夜は8時ごろ家の前のイノシシ避けの柵を閉めに出たところまたフクロウの鳴く声が聞こえてきます。いつもより声が少し遠いので車で声のする方へ行ってみようと思って出かけました。100mばかり行くと川があるのですがその橋の手前まで行った時ホタルが飛んでいるのに出会ったのです。今年初めてのホタルですからフクロウのことなんかそっちのけでホタルの写真を撮り始めました。ただホタルの写真を撮るような準備が無いものですからうまく行きません。諦めて帰ろうかと思ったのですが、家から近い所だったのでそのホタルをいったん家に連れて帰ることにしました。家の中で撮影してからまた元の川に戻しに行きました。周りを探しましたが他には飛んでいませんでした。これからしばらくは月夜なのでホタルの観察には良くないのですが、じっとしていることが出来ないでしょうね。

 


今年初めてのゲンジホタル

 

カメラを手持ちでは上手く撮れませんでした。

 

ホタルには気の毒ですが我が家まで来ていただくことにしました。

時間が遅くなったせいか、それとも怒っているのかあまり光ってくれませんでした。

 

朝は面白いものを見つけました。一昨日のキリギリスが君子蘭の花で脱皮していました。

午後にはまた花の中にいましたが、体がしっかり硬くなるまで花の中がいいのでしょうか。

 

 

ようやく私の好物のソラマメが出てきました。毎年欠かさず植えるのですが今年はよくできているようです。

 

 


今夜も フクロウの声が聞こえます

2020年05月06日 | 日記

今日の椿

カーネーションのような椿   今朝咲いているのに気づきました。

 


 この頃夕方になるとフクロウの鳴き声がよく聞こえます。以前私はフクロウの鳴き声についてはなにも知りませんでした。今年の三月の初めごろから、山の方から「ホーホー」という何かの鳴き声が聞こえてくるのに気づいていましたがそれがフクロウの鳴き声だとは分からなかったのです。日本野鳥の会会員の友達にその声を録音してファイルを送って調べてもらった所、それはフクロウの鳴き声に間違いないと言われました。嬉しくなりました、私の暮らしているこの世界のことがまた一つ分かったのです。そして私の住んでいる所がフクロウも暮らすことが出来る環境だとわかってそれも嬉しくなりました。そして、野鳥の会の友達に聞いた話では、「大島にはフクロウは沢山いますよ」とのことでした。今度は是非その姿を見たいものです。

 


フクロウの鳴き声

 

フクロウの鳴き声

 

 

 


5月は 海霧の季節です

2020年05月05日 | 日記

今日の虫

キリギリスの幼生

 


 天気が良いので早く目が覚めました。家の中から外へ出てみると驚きました。周りの景色が乳白色に包まれているのです。要するに雲の中にいるようなものですが、雲ではありません海霧なのです。この時期には気温はかなり高くなってきますが海水温は冬の間に冷やされたまままだなかなか温度が上がって来ません。冷たい海水と暖かい空気が海面で接して霧が発生するのです。海面の上の霧の塊は風によって陸の上に這い登って来ます。そんな気象現象がこの時期に見られます。

私が出かけたのは8時過ぎだったので霧の濃さはだいぶ薄くなっていました。

 


沖の方から押し寄せてくる海霧

 

 

お昼前には海の上も晴れてきました。

 


みかん作りの 秘かな楽しみ

2020年05月04日 | 日記

今日の椿

椿   秋の10月から咲いている椿の花はいまだに咲いています。我が家の椿で花の見られない月は6月から9月までの4か月だけです。

 


 椿の花が一年のうちで長い期間楽しめるように、私の家業であるみかん作りにおいても柑橘の仲間は早いものは9月末から食べることが出来ますが遅く熟するものは翌年の7月ごろまで食べられます。貯蔵すれば8月・9月も食べることが出来ますので一年中いろんな品種でつないて行くことが出来るわけですが、やはり旬というものがありますので我が家の柑橘類では7月までとしています。そして我が家で育成している新しい柑橘や国内や外国で生まれた品種を新しく導入するとその柑橘がどの季節に入るのか味わいながら決めてゆくのが私にとってとても楽しいことです。今夜は今頃が旬ではなかろうかと考えている新しい柑橘をご紹介しましょう。

紹介するのは果皮が黄色い柑橘が2種類です。黄色の柑橘は見た目に甘さより酸っぱさのイメージを与えるものです。なぜか赤い果物の方が甘さを感じさせますよね。今日の柑橘は外観では似ていますがそれぞれ名前がまだないので柑橘Aと柑橘Bということにしておきます。柑橘Aは2019年に初めて結実したもので食べるのも初めてです。柑橘Bは7年前に結実を始めた品種で毎年味見していて美味しいのは分かっています。初めて食べる柑橘Aと柑橘Bとを今夜は食べ比べてみようというわけです。世界に(地球上に)たった1本のみかんの木の実を一人で味わうことが出来るのはみかん作りの秘かな楽しみといえるのではないでしょうか。

 


柑橘Aと柑橘Bの食べ比べ

右が柑橘A、左が柑橘Bです。

共に木からもぎ取って来たばかりです。

 

柑橘A

剥皮は難しくはありませんがみかんの皮よりは少し硬いです。酸味はそれほど感じませんが甘さはほどほどといったところでしょうか。

中袋はやや硬くそのまま食べるには難しい。種は全体で10数粒入っていました。

 

糖度計で簡単に測ってみましょう。

糖度11.5度は甘さを感じるギリギリでしょう。

今年だけで結論は出せませんが不合格になるやもしれません。

 

柑橘B

この柑橘は私は以前から美味しくて合格の柑橘と思っています。まだ名前を付けるまでに至っていませんが、これから何年か栽培試験をしてみて栽培上問題がなければ名前を付けてあげたいと思っています。甘さも十分ありますが果肉のツブツブ感が他の品種に無い特徴となっています。

 

糖度を計ってみましょう

15.2度はみかんとしてはかなり甘い方です。

5月になって柑橘類の少ない時期に登場させれば消費者にも喜ばれるかもしれません。

 


南津海(なつみ)・弓削瓢柑(ゆげひょうかん)の収穫がもうすぐはじまります。

2020年05月02日 | 日記

今日のアサギマダラ

今朝2頭が羽化しました。

午後にはマーキングをして放ちました。

4月の20日頃から今日までに続けて7頭ほど羽化しましたが、このアサギマダラ達は1月の初めに2齢の小さな幼虫を我が家の飼育室へ連れ帰ったものです。山のキジョランに付いていたものですがそのままにしておくと春までにほとんどの幼虫は鳥などに食べられてしまいます。たぶん自然界では1~2%が生き残ればいいのではないでしょうか。

 


 5月になりました。柑橘類の中で最も遅く熟するタイプの南津海と弓削瓢柑が間もなく収穫時期を迎えます。普通のみかんは秋から冬にかけての果物であって、寒い時期に以前なら「炬燵でみかん」のイメージがありました。でも南津海はみかんの仲間ながら収穫時期が5月という初夏の時期なので冷蔵庫で冷たく冷やしておいて食べると一層おいしく感じられるという果物です。

弓削瓢柑もやはり同じように汗ばむほどの暑い時期に食べると、弓削瓢柑の特徴の爽やかさとソフトな酸味と少しばかりの苦みがあることが美味しく感じられるのはそんな季節のせいでしょうね。

 


南津海と弓削瓢柑

 

 

 

販売は5月10日頃から7月までです。

 

 


5月となり アサギマダラの季節です

2020年05月01日 | 日記

今日の桜

右近桜  桜の季節はとっくに終わったはずですが、遅咲きの八重桜がまだ楽しめます。

 


 庭の片隅にある蝶の飼育小屋が建ててもう5年目です。中に植えたランタナやエノキが天井まで伸びて蝶の飛ぶスペースがなくなりそうになって来ました。3月から模様替えをしなくてはと考えていたのですが、中で越冬したアサギマダラがあちこちで隠れて蛹になっているのでそれらが羽化して出てゆくのを待っていました。4月中にかなりの数が羽化して小屋から出て行ったので、今日ようやく小屋の中の伸びすぎた樹を選定することにしました。この際模様替えもしようと思い不要になった植物は掘り取り新しい植物に植え替えました。今朝1頭アサギマダラが羽化して出てきたのでもうのこりはいないだろうと思っていたのですが、羽化寸前の蛹が二つ見つかりました。明日にはその二つも羽化して飛んで行くと思います。いよいよアサギマダラの春のシーズン到来です。

 


次々と羽化するアサギマダラ

 

 

 

マーキングの文字を翅に付けて飛び去って行きました。この蝶は北国まで行けるでしょうか。それとも故郷を離れがたく暑い夏も大島の山中で過ごすことになるのでしょうか。

草取りをしていると雑草の葉にも蛹が付いていました。

この二つは明日羽化します。

 

天井まで届いていたランタナを根元まで切り縮めました。

新しくキジョランの株を入れました。

トウワタ・イケマ・ツルモウリンカ・その他キョウチクトウ科の植物を多く入れました。