御祝いに来たキアゲハ
オオムラサキの飼育ネットの側でカメラを抱えて観察していると近くのイタリアンパセリにキアゲハが来ていたのでついでにカメラを向けました。
6月22日にようやく待ちに待った王女様がお生まれになりました。王様は(わたし)たいそうお喜びになりました。城中にはファンファーレが鳴り響き(私の頭の中で)、王女様の無事な誕生をお祝いしました。先に生まれた美しい紫の騎士たちは先を争って王女様の側へ寄ってきました。でもこの日は夜まで王女様は蛹殻の上で身動き一つしませんでした。
四つの蛹が全部オスだったら悲しいなと気になっていたのですがまずはよかったよかったと。
王女様の誕生
お昼前に飼育ネットの中のエノキに付いた最後の蛹を見ると羽化寸前の状態でした。蛹の中はすっかり黒くなりお尻のあたりはしわが伸びていました。
忙しかったので側に付いていて見張っていることはできませんでした。午後になって見に行くともう無事に羽化して羽も伸びきっていました。
翅を開いてくれないので雌の特徴である濃い茶色の羽表を見ることはできませんが体全体の大きさといいぽってり膨らんだお尻といい雌に間違いはないと感じました。同じネットの中にいる先に生まれたオスたちはもう側にやって来ています。メスのフェロモンを感じるのでしょうか。
生まれた雌の近くへ集まっています。上の2頭が雄です。次郎と三郎です。
6月16日に生まれた三郎は積極的にめすのとまっている葉のすぐ近くへとまりました。
メスはちょっと怒ったように羽を開きました。
6月7日に一番早く生まれた太郎は大事に室内の飼育ボックスに入れてあります。雌が生まれたら一緒にするつもりでした。
次郎は6月12日に生まれました。大きくて立派な羽だったのですが狭い飼育ネットの中を飛び回って羽がすり減って行きこんな風に丸くなっています。
何はともあれ4匹の蛹は全て無事に羽化しました。もう2週間ばかり餌を与えながら雌の出現を待っていたのですが、先に生まれたオスたちはみんな元気です。どのオスが婿殿に選ばれますやら、明日が楽しみです。